カンボジア船籍船を登録する韓国にあるInternational Ship Registry of Cambodia (ISROC)
のホームページが閉鎖され、連絡が取れない状態らしい。ヨーロッパ(欧州委員会)がカンボジア船籍船に対して制裁措置を取ったことが理由らしい。カンボジア政府によるとカンボジア船籍船が国際条約を順守させる責任はなく、違法行為や国際条約違反については韓国の会社:International Ship Registry of Cambodia (ISROC) に責任があると発言している。韓国の会社:International Ship Registry of Cambodia (ISROC) はこれに対して国際条約を順守するのは船主の責任であると責任回避している。また、韓国の会社:International Ship Registry of Cambodia (ISROC) はインチキな証書(偽造証書)で外国の港に入港しているカンボジア船籍船が存在することを認めている。「A month after the November warning, ISROC posted a circular on its website - which has been offline since the weekend - stating that the number of Cambodian-flagged vessels using fake certifications at international ports was not decreasing, and warned ship owners that this was against the “Reformatory Clean-Up Policies” of the Cambodian government.」Private Ship Registry Did Not Monitor Compliance 12/04/13 (The Cambodia Daily) カンボジア政府の職員によると、外国人船主が所有しているカンボジア船籍船は6隻であると発言している。「Seng Lim Neou, a former secretary of state at the Council of Ministers who is still in charge of a committee that works with ISROC, claimed last week that only six foreign vessels are flying Cambodia’s “Flag of Convenience,” though international ship registries showed that about 150 vessels were doing so.」Website of Company Running Ship Registry Closed Down 12/03/13 (The Cambodia Daily) これが正しければ、東京・青海で火災を起こしたM/V"CHENG LONG" (IMO:8869749)は本当にカンボジア船籍船なのであろうか?カンボジア船籍船でなければ幽霊船なのか?
カンボジア船籍の貨物船から黒煙 乗組員は全員避難 東京・青海 12/26/13 (FNNニュース) (YouTube)
カンボジア船籍の貨物船から黒煙 乗組員は全員避難 東京・青海 12/26/13 (FNNニュース)
26日午前10時50分ごろ、東京・江東区の青海埠頭(ふとう)で、「係留中の船から黒煙が上がっている」と、消防に通報があった。
勢いよく黒い煙を上げる、1隻の貨物船。
消防隊員が、あわただしく現場に駆けつけた。
黒煙を上げる貨物船の横では、隊員らが重機を使い、燃えている積み荷を取り除き、海上からも、貨物船の真横に東京海上保安部の船をつけ、消火活動にあたった。
現場近くで働く人は「真っ黒い煙が出てきて、(午前)11時すぎ。そして、消防車が来ましたよ。すごかったですよ、煙。(火は?)煙だけ。(積み荷は)鉄くずでしょ。あそこでみんな積んできてるから」と話した。
東京海上保安部によると、炎上した船は、カンボジア船籍の貨物船で、午前7時に青海埠頭に着岸し、およそ1,000トンのスクラップを積んで、27日に出港する予定だったという。
火災発生当時、船には、中国籍の船長や乗組員ら10人がいたが、煙が出ていることに気づき、全員避難したため、けがはなかった。
火は、およそ2時間半後に消し止められ、警視庁や東京消防庁は、出火の原因を調べている。
東京湾で貨物船火災 乗組員10人にけがなし 12/26/13 (テレ朝News) (YouTube)
東京湾で貨物船火災 乗組員10人にけがなし 12/26/13 (テレ朝News)
東京湾の埠頭(ふとう)に停泊していた貨物船で火事があり、積み荷の鉄くずなどスクラップ約50トンが焼けました。
東京海上保安部などによりますと、26日午前10時半ごろ、江東区のお台場ライナー埠頭に停泊していたカンボジア国籍の貨物船「CHENG LONG」から火が出ました。消防などが約3時間後に消し止めましたが、積み荷の鉄くずなどスクラップ316トンのうち約50トンが焼けました。中国人の男性乗組員10人にけがはありませんでした。貨物船は、午前8時ごろからクレーンでスクラップの積み込み作業をしていて、中国に運ぶ予定だったということです。海上保安部などが乗組員から事情を聴き、詳しい出火原因を調べています。
From(Maritime Connector.com)
Ship Name:
CHENG LONG
Type of Ship:
GENERAL CARGO
Flag:
CAMBODIA
IMO:
8869749
Gross Tonnage (ITC):
1559 tons
DWT:
1599 tons
Year of Built:
1993
Builder:
MATEGATA SHIPBUILDING - IMABARI, JAPAN
Class Society:
UNION BUREAU OF SHIPPING
Manager & Owner:
EAST WAY MARINE - HONG KONG, CHINA
Former name:
MEIKO MARU until 2010 Oct
串本町沖で座礁したタグボートの続々報 12/25/13 (YouTube)
結構、価値のある台船だと思いますが、お陀仏となりました!
台船の撤去にはかなりのお金と時間がかかるでしょう。
遂に消えた 12/19/13 (やっちゃんといっちゃんの悠々田舎ログ )
「船の所有者の中国人3人のうち1人が所在不明」何かがおかしい。関係ない話だけど、船の運航に関する支払い又は収益の分配はどうなっていたのか?
ペーパーカンパニーの所有になっていると思うから逃げようと思えば逃げれるだろう。サブスタンダード船の関係者たちはモラルのない人達が多いから普通に対応していたら話は進まない。
違反するため、国際条約を守らずに運航するために、特定の問題を抱える国籍を選んでサブ・スタンダード船で金儲けをするのである。 違反と国際条約を無視する事でビジネスが成り立っている旗国と検査会社に何を期待するのか。嘘やインチキは当たり前。やくざや詐欺師相手に一般人と同じように話し合いで解決できるのか?保険会社が撤去費用の全額を出さないとなれば、ペーパーカンパニーを破産させて終わりにするだろう。新たなペーパーカンパニーを設立して新しい会社名と住所で仕事をするだけのことだ。法律的に何も出来ない。法律的に何か出来るかもしれないが、日本にそのようなケースに精通している人はほとんどいないであろう。責任から逃れるために特定の旗国が選ばれるのである。これが現実。どの旗国も同じように扱わないととか甘い事言っていると泣きを見る。
外務省や国土交通省に助けを求めてもダークな世界に近い人達の対応方法など知らないであろう。また本気で問題解決をする気がなければ必要以上に努力もしないだろうと思う。宮崎の浚渫船のように長期戦になるのだろう。
たまちゃん涙目 12/16/13 (BLOGUERRILLA 2)
12/16/13 (あなたはラーメン好きですか?~本家継承!)
座礁した船 12/16/13 (Donky の アルバム)
<貨物船衝突>当直者、起訴内容認める 伊豆大島沖6人死亡 12/14/13 (産経新聞)
東京・伊豆大島沖で9月、貨物船「第18栄福丸」がシエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィア・フイ)」号と衝突し、乗組員6人全員が死亡した事故で、業務上過失致死と業務上過失往来危険の罪に問われたJ号当直責任者、夏紅波被告(35)=中国籍=は13日、静岡地裁沼津支部(宮本孝文裁判長)の初公判で「間違いありません」と起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で「栄福丸の接近を知りながらレーダーなどで正確な針路を確認しなかった」と批判した。
起訴状などによると、9月27日未明、伊豆大島の西約11キロの海上で、回避義務を怠ってかじを左に切るよう操舵(そうだ)手に指示。船首を栄福丸の左舷中央付近に衝突、転覆させて、大川信悟船長(当時62歳)ら三重県在住の5人と、静岡県在住の1人を死亡させたとしている。
海上衝突予防法でJ号側に右転の回避義務があったが、夏被告が「左転で通過できる」と判断。J号は衝突直前になって右にかじを切っていた。静岡地検によると、夏被告は中国沿岸の操船資格しか持っていなかった。
一方、栄福丸側の代理人は13日、J号を所有する中国企業側から事故の物的損害約8億円の一部を回収するため、静岡市の清水港に停泊しているJ号の差し押さえを静岡地裁に申し立てたことを明らかにした。弁償見通しが立たないまま、J号が出港する動きを見せたためという。【西嶋正信】
差し押さえ手続きを速やかに取ったことはすばらしい。青森県河川砂防課の対応とは違う。
民間と地方自治体の違いなのだろうか。
残念なのはM/V"JIA HUI" IMO:8660911に対して国際条約で要求される証書を発給したのは「SING LLOYD」と呼ばれる会社。本船はほぼ検査なしで検査されたオンボロ船と判断できる。国際船級協会連合(IACS)のメンバーである検査会社ではないので、船としての価値はかなり低く査定されるはずである。しかし、それでも少しはお金になる。
丸仲海運が注意しなければならないことは、「国際トン数証書」を取り上げられても出港したければ出港できる方法があることだ。過去に船舶の国籍を変更して国土交通省から出港停止命令を受けた船舶が出港している。「国際トン数証書」がなくても船舶の転籍は可能である。転籍後に再度、「国際トン数証書」を再発行してもらえば良いのである。建前では、転籍に関していろいろな要求があるが、簡単に転籍できるシステムが存在する。
出港を海上保安庁へ報告する事が義務付けられているが、これも抜け道がある。ここで書いても良いが真似をする業者がいるかもしれないのでスキップする。船の差し押さえを静岡地裁に申し立てたと安心して気を抜いてはいけない。とにかく船が出港しないように絶えず目を光らせていなくてはならない。税関職員の中にはモラルや人間性のない職員や業者寄りの職員もいるので気を付ける必要がある。こいつらは船が出港しようと、しまいと関係ないと思えるようなそっけない態度を取る。過去にあった事なので同じような事が起きないとは言い切れない。船舶所有者はシエラレオネ船籍サブスタンダード船の所有者である。一般の船舶所有者と考えて行動していては痛い思いをする。
中国船差し押さえへ 栄福丸側、出航情報受け申請 12/13/13 (中日新聞)
東京・伊豆大島沖で9月、中国企業が所有するシエラレオネ船籍の貨物船「ジィア・フイ」と名古屋市港区の丸仲海運が所有する貨物船「第18栄福丸」が衝突し、栄福丸の乗組員6人が死亡した事故で、ジィア・フイが停泊中の清水港(静岡市)から出航する動きがあり、丸仲海運が同船の差し押さえを静岡地裁に申し立てたことが分かった。
申し立ては11日付。地裁は航行に必要な証書をジィア・フイから取り上げ、差し押さえ手続きに入っている。
ジィア・フイを所有する中国企業や運航管理企業は本紙の取材に対し、それぞれ事故の責任を否定。中国側の保険会社も栄福丸の船体補償に否定的で、いずれも栄福丸の補償に応じない恐れがある。同船が中国へ帰国してしまうと、損害賠償訴訟を起こして同船を担保に債権を回収することもできなくなるため、「逃げ得」のような事態が起きるのを防ごうとしている。
丸仲海運の代理人によると、仮修理を終えたジィア・フイ側が今月上旬、「7日に清水港を出港する」と海上保安庁に届け出た。丸仲海運側は6日、差し押さえの事前措置として証書類の引き渡し命令を求め地裁に申し立て。これを認めた地裁が同船の「国際トン数証書」を取り上げた。同証書は国際条約によって携行が義務づけられ、所持していない外国船舶は国土交通省から出港許可を得られない。
事故をめぐっては、ジィア・フイが回避措置を怠ったとして、当直責任者で中国籍の船員、夏紅波被告(35)が業務上過失往来危険罪などで起訴され、13日に静岡地裁沼津支部で初公判が開かれる。夏被告は外国での操縦資格を持っていなかったことも判明している。
丸仲海運の杉下吉利社長は「船が中国に帰ってしまえば誰も責任を取らなくなる事態もあり得る。裁判所が素早く対応してくれてありがたい」と話した。
(中日新聞)
Pacific Atlantic Express (PAX) Service - Boston Express voyage 94E46 12/12/13 (Hapag-Lloyd)
BOSTON EXPRESS IMO 9036909 (ShipSpotting.com)
三連式の杭打ち船が座礁。発電機が台船の中にあるのだから、もちろん燃料タンクもある。写真を見る限り、発電機は浸水しているだろう。
見た感じでは杭打ち船の状態は良いので、保険がどのくらいカバーするのか知らないが、かなりの損ではないのか??
韓国船籍タグボートで曳航されていたので、売船で韓国に行く途中だったのか?それとも韓国に仕事のために行く途中だったのか?
強風と岩場でサルベージ船やクレーン船は容易に近づけないだろう。どこまで傾くのかが問題。全損は避けられないかもしれない?
クレーン船大きく傾く 油流出、風向き次第で漁業に影響も 串本町津荷 12/12/13 (Kumanoshimbun Online)
クレーン船大きく傾く 油流出、風向き次第で漁業に影響も 串本町津荷 12/12/13 (熊野新聞社)
大きく傾いた地盤改良台船=11日、串本町津荷沖(冨野海里さん提供)
韓国から駆け付けた船所有会社の社長らがタグボートに上がり状況を調べた=12日
串本町津荷沖で10日未明に座礁した韓国籍のタグボート(160㌧、乗組員4人)から油が流出しており、船主が依頼したサルベージ会社2社が船にオイルフェンスを巻くなど対応している。えい行していた地盤改良台船(長さ70㍍、幅30㍍、高さ65㍍)も10日午後5時30分ごろから徐々に左舷側に傾き午後11時ごろ安定したが、半径200㍍以内に近づかないよう串本海上保安署が強く呼び掛けている。
12日午前8時30分の海保巡視船の報告によると、油は東方向に3200㍍、幅最大1000㍍にわたり広がっており、濃度は5段階で最も軽微なEに当たるが、一部で2、3番目に濃い分類のBやCに当たる箇所も見られるという。和歌山東漁協津荷支所の尾上巧支所長(57)は「漁業への影響は今のところは大丈夫かと思う。風が変わり浜に漂着すると大変」と懸念している。
現在も座礁したタグボートと台船には燃料が残っており、燃料を早急に抜き取り解体するか、空気を入れ浮き上がらせての脱出が可能かなど、サルベージ会社らが調査し、対応を検討している。
12日午前9時ごろ、韓国から駆け付けた船所有会社の社長がタグボートに上がり、状況を調べていた。同日午後3時から串本町防災センターで、船主、サルベージ会社、保険会社から油防除作業などの現状と今後の対応について説明が行われる。勝浦、宇久井、太地も含めた各漁協、海保、消防、自治体、警察らが出席予定。
和歌山県串本町で3連式の杭打ち船が座礁 12/11/13 (やっちゃんといっちゃんの悠々田舎ログ )
巨大クレーン台船 浸水で45度傾く 12/11/13 (KTV関西テレビ放送 KTV) (どやさ速報)
巨大クレーン台船 浸水で45度傾く 12/11/13 (KTV関西テレビ放送 KTV)
和歌山県串本町で高さ60メートルの巨大なクレーンをつんだ船に浸水が起き、大きく傾いています。
これは11日午後5時頃の串本町の動鳴気漁港の沖合500メートルの映像です。
船に積んだ高さ60メートルのクレーンが向って右側に大きく傾いていて、今にも倒れそうになっています。
10日午前中の映像では、クレーンはまっすぐ立っています。
串本町で10日、韓国籍の船が岩に乗り上げ座礁しました。
この船は海上での工事に使う巨大なクレーンを積んだ「台船」という船をひいて移動していました。
海上保安庁によりますと、台船の左側に何らかの原因で穴が開いたため浸水が始まったということで、10日午後から徐々に傾き始め、45度ほど傾いています。
クレーンが倒れて沈没する恐れがあるため、海上保安庁はこれを撤去する方針ですが、方法などの目途は立っていません。
NHKニュースの韓国船籍の「301WOOSUNHO」号(160トン)は韓国トン数か、元日本トン数ではないのか?国際トン数は256トンのようだ。
しかも、下記の情報が正しければ年次検査期限も過ぎている。どちらにしても船底等の検査を受けないと出港は出来ないだろう。
From(Maritime Connector.com)
Ship Name:
WOOSUN NO.301
Type of Ship:
TUG
Flag:
KOREA
IMO:
8824464
Gross Tonnage (ITC):
256 tons
DWT:
86 tons
Year of Built:
1989
Builder:
FUKUI SHIPBUILDING - FUKUI, JAPAN
Class Society:
KR
Former name:
- HAE KWANG T 1 until 2011 Jun
- HAE CHUN T 1 until 2008 Jun
- UMITAKA NO.6 until 2007 Jul
3,300HP TOWING TUGBOAT(NAME: “301 WOOSUNHO”)
Flag : Korea
Built : in 1989 in Japan
Type : Towing Tug
Navigation Area : Great Coastal
Class : KR
G/T : 160 Tons
L/B/D : 27.79m x 9.00m x 3.23m
(Bulk Vessel)
301 WOOSUNHO, IMO: 8824464 12/11/13 (KR)
強風にあおられタグボート座礁、和歌山・串本 12/11/13 (産経新聞)
発達した低気圧の影響で、和歌山県内でも9日夜から広い範囲で強風が吹き、10日未明には和歌山市の中心部で最大瞬間風速30・6メートルを観測。串本町沖ではタグボートが浅瀬に乗り上げたほか、JR線でも乱れが出た。
和歌山地方気象台によると、友ケ島で最大瞬間風速25・7メートル、潮岬でも25・2メートルをそれぞれ観測した。
串本町では10日午前4時20分ごろ、動鳴気漁港沖約500メートルで、韓国船籍のタグボート(160トン、乗組員4人)から「浅瀬に乗り上げて動けない」と第5管区海上保安本部に連絡が入った。乗組員4人はヘリコプターで救助されてけがはなく、浸水や油の流失はみられないという。
海保によると、タグボートは千葉から韓国へ航行中だったが、悪天候のため9日午後から停泊していたという。
一方、JR紀勢線では10日午後1時20分ごろ、稲原(印南町)-和佐(日高川町)間で、高さ10メートル以上の木が架線に倒れかかりそうになっているのが見つかり、印南-紀伊由良間で約3時間50分にわたって運転を見合わせ、特急や普通電車上下計12本が運休。特急が最大約30分遅れ、乗客約1300人に影響がでた。
古座川河口でタグボート座礁 12/10/13 (NHK 和歌山)
301woosunho-
10日朝早く、悪天候のため韓国に向かう途中に串本町の沖合で停泊していた韓国船籍のタグボートが座礁しました。
乗組員4人は救助されけがはありませんでした。
10日午前4時すぎ、韓国船籍の「301WOOSUNHO」号(160トン)の乗組員から「船が浅瀬に乗り上げた」と第五管区海上保安本部に連絡がありました。
座礁した現場は古座川の河口付近で串本町の動鳴気漁港から500メートルほど沖合で、船には韓国人とインドネシア人の乗組員計4人が乗っていましたが、約4時間後にヘリコプターで全員が救助され、けがはありませんでした。
当時県内全域に竜巻注意情報が出ており、海上はしけていたということです。
タグボートは、先月27日に千葉港を出港し、作業船をえい航して韓国に向かっていましたが、悪天候のため、9日午後から串本町の沖合で停泊していたということです。
串本海上保安署では、停泊中のタグボートが強風や高波で流され座礁したとみて調べています。
古座川河口でタグボート座礁 12/10/13 (NHK 和歌山)
ギリシャのロードス港でシエラレオネ船籍の貨物船「NOUR M 」(IMO 7226627)から武器(2000丁のロシアの機関銃:AK47)が発見されて出港停止命令を受けた。出港停止命令を受けている間に悪天候のために沈没。
このツバル船籍中国船を調べてみるとM/V "PING DA 7" (Call Sign: T3HF2, IMO:9441960)のようである。
PING DA 7 Ex-Run Jiu IMO 9441960 (ShipSpotting.com)
From(Maritime Connector.com)
Ship Name:
PING DA 7
Type of Ship:
REEFER
Flag:
KIRIBATI
IMO:
9441960
Gross Tonnage (ITC):
1995 tons
DWT:
2586 tons
Year of Built:
2002
Builder:
DAXIE SHIPYARD - NINGBO, CHINA
Class Society:
INTERNATIONAL SHIP CLASSIFICATION
Manager & Owner:
HONG KONG RUN JIU SHIPPING - HONG KONG, CHINA
Former name:
- RUN JIU until 2013 May
- HAN YI until 2011 Sep
- ZHE PU LENG YUN 1 until 2007 Apr
ミクロネシアでツバル船籍中国船が座礁 12/09/13 (南の島のスノーランドから)
今朝、CSP(Conservation Society of Pohnpei)から情報が入りました。
昨日、キリバツ船籍の中国船が環礁に乗り上げて座礁した、というニュースです。
輸送費高騰で町民困惑 協栄丸座礁から1カ月 12/09/13 (八重山毎日新聞社)
【与那国】11月11日に与那国島北側の六畳ビーチ沖合約50㍍で座礁したミヤギ産業(株)(宮城哲榮代表取締役社長)=那覇市=所有の貨物船・協栄丸(278㌧)は、座礁から約1カ月が経過した9日現在、しけで撤去が困難となっている。座礁で、同島への物資運搬は現在、フェリー与那国が担っているが1社だけでは限界があり、与那国町では、同社と協力して、沖縄本島の船会社に那覇~石垣~与那国間のチャーター船が運航できないか打診している。
同社によると、現場は強い北風が吹き波が高く、二次被害の可能性があることから撤去作業ができない状況。
船体から燃料などの油は抜いてあり、撤去作業は波が穏やかになる春以降になる見通し。また、協栄丸は貨物船として輸送費に軽減措置が取られているが、フェリーは貨客船として軽減措置の対象外となり、物資の輸送費が高騰。「以前に比べ運送費が3倍以上になる商品もある」と町民が困惑。町では、軽減措置との差額の補助についても検討している。同町の外間守吉町長は「町民の生活にも直接影響してくるので、少しでも早く問題の解決に取り組んでいきたい」と述べた。
協栄丸は今年11月11日午前7時30分ごろ、石垣島へ向けて航行中に同所で座礁。石垣航空基地のヘリが出動し、乗組員7人全員を救助。けが人などはなかった。事故原因については、海上保安部が乗組員一人一人から事情を聴いて調査中。
三重県沖で漁船とタンカー衝突、けが人なし 12/08/13 (newsclip)
8日午後4時頃、三重県志摩市の大王崎から南方約450キロの海上で、宮崎県日南市の「栄松漁協」所属の漁船「第八新漁丸」(16トン)と、シンガポール船籍の液化石油ガス(LPG)タンカー「HAPPY CONDOR(ハッピーコンダー)」(9110トン)が衝突した。
第4管区海上保安本部の発表によると、漁船の船首が損傷し、一時浸水したが、沈没の恐れはなく、乗組員2人にけがはなかった。タンカーの乗組員17人にもけが人はいない。
当時の天候は曇りで、視界は良好だったという。タンカーはパナマから韓国に向けて航行中だった。同保安本部は、巡視船2隻などを現場に派遣し、事故原因などを調べる。
HAPPY CONDOR IMO 9368780 (ShipSpotting.com)
From(Maritime Connector.com)
Ship Name:
HAPPY CONDOR
Type of Ship:
LPG TANKER
Flag:
SINGAPORE
IMO:
9368780
Gross Tonnage (ITC):
9121 tons
DWT:
10355 tons
Year of Built:
2008
Builder:
STX SHIPBUILDING BUSAN - PUSAN, SOUTH KOREA
Class Society:
DET NORSKE VERITAS
Manager & Owner:
BSM UK - NEWCASTLE UPON TYNE, U.K.
魚運搬船で火災、乗組員9人救助される 長崎 12/06/13 (産経新聞)
6日午前4時5分ごろ、長崎県五島市の男女群島女島の南西約40キロの東シナ海で、同市の魚運搬船第18栄興丸(288トン)が燃えていると僚船が118番した。長崎県在住の20~60代の男性乗組員9人は僚船に救助され、けが人はいない。五島海上保安署の巡視船が消火活動に当たった。同署によると、船尾付近から出火し、甲板上の倉庫や操舵室が燃えた。 <火災が起きた魚運搬船第18栄興丸 =6日午前、長崎県五島市沖の東シナ海(五島海上保安署提供)>
第十八栄興丸 (にらいかない)
倉敷・下津井沖でタンカー座礁 油の流出、けが人なし 12/06/13 (newsclip)
6日午前4時ごろ、倉敷市下津井沖の六口島北東海岸に、香川県小豆島町、濱口海運のタンカー「第12松尾丸」(198トン)=宮洋船長(53)ら4人乗り組み=が乗り上げた。浸水や油の流出、けが人はなかった。
水島海上保安部の調べでは、タンカーはA重油500キロリットルを積んで水島港から兵庫県相生市に向けて航行していた。
6人死亡の船沈没、タイ人船長は覚せい剤と酒摂取 12/06/13 (newsclip)
【タイ】3日夕方、タイ東部パタヤ沖の海上で、乗客、乗員200人以上が乗った船が沈没し、6人が死亡、数十人がけがをした事故で、タイ警察は4日、船長のタイ人男(48)を業務上過失致死などの疑いで逮捕した。
男は取り調べに対し、事故当時、飲酒していたと供述。尿検査の結果、覚せい剤の陽性反応も出た。
船はパタヤ沖のラン島からパタヤの埠頭に向かっていた。夕方だったため、ラン島からパタヤに戻ろうとした観光客が多く、定員(150人)オーバーとなっていたもよう。
警察は船の運航会社も定員オーバーやライフジャケットの不備などで捜査する方針。
死亡したのはポーランド人の男女と香港人男性、タイ人男女3人で、韓国人、中国人らがけがをした。
パタヤ、プーケットといったタイのビーチリゾートでは、ボートの沈没、衝突や、外国人旅行者がボートのスクリューに接触して死亡したり重傷を負う事故が頻発している。
パタヤ沖では今年4月、ボート2隻が衝突し、乗客の韓国人男性2人が足を切断する重傷を負った。8月には中国人29人が乗ったボートが停泊中の船に衝突し、中国人男性2人が死亡、中国人男女7人とタイ人男性がけがをした。10月にはパラセーリング中に海に落下したインド人女性がボートのスクリューに接触し、頭部を切断され死亡した。
海水注入による固定作業はあくまでも応急措置だ。貨物船のカーゴホールドに海水バラストは考慮されていない。中国の鉄板、そして質の低い塗装のカーゴホールドは海水バラストにより腐食がかなりのスピードで進むだろう。船体強度と波次第だが、亀裂が入り、もう船体破断の可能性だってある。
座礁船の海水注入作業終了/深浦 12/04/13 (東奥日報)
深浦町岩崎地区に座礁した貨物船「AN FENG8」(アンファン号)の割れた船体に海水を入れ、沈める作業が3日、終了した。県によると注入した海水の量は、11月29日の作業開始から5日間で約1486トン。
海水注入による固定作業は船体が波、風で流され近隣の漁業設備等に被害が出ないよう県が実施。県が委託した業者が、穴の開いた第2貨物室に入って来る海水をポンプでくみ上げて前側の第1貨物室に送った。
県西北地域県民局地域整備部は注入する海水量を当初、第1貨物室の半分に当たる約2400トン以上と説明していたが、この日までに1200トン以上と訂正していた。
26日の船体破断後、船首側は前方が徐々に浮き上がっていったが、海水を入れ重量を増したことで元の水平状態に近くなった。県西北地域県民局地域整備部の寺田好孝総括主幹は「波浪が来ても動かない状態になった」と述べ、船体が安定しているとの見方を示した。深浦町の藤田修司総務課長は「(船体が安定したことで)まずは一段落した。(今後は)船の一日も早い撤去を願う」と話した。
外国で操船することはできない船員資格しか所持していない船員が乗っている外国籍船はこの船だけではない。他の船でも同じような問題を抱えた船を知っている。
中国政府も日本の特定の領海で操船出来ない事を認識している書類を見た事がある。しかし日本のPSC (外国船舶監督官)がそのような問題を指摘した事実は聞いたことがない。直接、日本のPSC (外国船舶監督官)達にこれは問題ではないのかと指摘した事がある。回答は、「外国籍船が日本の近海や沿海区域に既に入っていれば問題ない」だった。「中国から外国船籍船がどのようにして日本の沿海区域に来れるのか?違反ではないのか。」との質問には、「どのような航路で来たのかは確認出来ないので違反だと断定できない。」だった。
アフリカ・シエラレオネ船籍「JIA HUI(ジィア・フイ)」の船主責任保険(PI保険)会社は喜んでいるだろう。外国で操船することはできない船員資格の船員が躁船していたとなると保険金を支払わなくて良いはずだ。
上記の件について興味がある新聞記者は国土交通省に問い合わせをして確認すれば良い。
参考までにこれが問題として指摘した中国船員のライセンスのコピー
これが下記の記事と同じ問題であれば、現在も同じようなライセンスを持った中国船員が躁船している外国船籍船が日本の港に入港しているはずだ。
追加情報としては韓国のPSC(外国船舶監督官)は上記の点を不備として指摘し出港停止命令を出したことがある。
中国操船者は無免許 9月の貨物船衝突 外国での乗務も初 12/01//13 (東京新聞 朝刊)
夏紅波被告の船員証書や乗船記録などのコピー。外国で操船する資格は持っていなかった=今村太郎撮影
東京・伊豆大島沖で九月、名古屋市港区の丸仲海運が所有する貨物船「第18栄福丸」が中国企業所有の貨物船と衝突し、栄福丸の乗組員六人が死亡した事故で、中国側の貨物船を操船していた中国人乗組員、夏紅波被告(35)=業務上過失往来危険の罪などで起訴=が船の運転資格を持っていない「無免許操船」だったことが分かった。事故回避の国際ルールを熟知していなかった可能性があり、中国企業側のずさんな運航管理が事故を招いたとみられる。 (上海支局・今村太郎、名古屋社会部・谷悠己)
中国企業の貨物船は、アフリカ・シエラレオネ船籍「JIA HUI(ジィア・フイ)」(二、九六二トン)。衝突は九月二十七日午前一時二十五分ごろ、伊豆大島の西方約十一キロの海上で発生し、栄福丸は転覆した。
ジィア・フイを運航、管理していた中国企業関係者や中国海事当局によると、衝突当時に当直で操船を担当していた夏被告は「丙類二副」という船員資格を持っているが、外国で操船することはできない。さらに、外国での乗船業務は今回が初めてだった。
事故当時の状況では、国際規則に基づき、ジィア・フイが右にかじを切って回避する義務があった。だが、起訴状などによると、夏被告は事故直前、かじを握る船員に左へ切るよう指示したとされており、国際規則を順守しなかったことが事故原因とみられる。
ジィア・フイは浙江省寧海県の「中和海運有限公司」が所有するが、事故当時は同省寧波市に拠点がある「嘉恵海運有限公司」に貸し出され、同社が契約した乗組員十三人が乗船していた。うち三人は操船免許を持っていたが、事故当時はいずれも就寝中だった。
嘉恵海運の楼舟豪・総経理は「夏被告は事務職としてジィア・フイに乗り込んだ。なぜ夏被告が操船していたのか分からない」と話している。
事件をめぐっては、十二月十三日に静岡地裁沼津支部で夏被告の初公判がある。夏被告が操船していた理由や状況とともに、中国企業側の管理責任も焦点となりそうだ。
蔚山(ウルサン)船舶3隻座礁…油流出被害大 11/26/13 (innolife.net)
蔚山(ウルサン)東区防御陣港一帯で、船舶3隻が突風で座礁した。人命被害が無かったが、油が大量に流出した。蔚山海洋警察署によると、25日蔚山東区防御陣港ファアムチュの南側及びスル島の東側1km海上で、気象悪化によりZHOU HANG 2号(4675t、中国、バルク船)など、 3隻が座礁した。
船体が傾いた5ボムジン号の乗船員11人はこの日明け方海警に全員救助された。全員病院に移送されたが軽傷と、伝えられた。中国船籍とパナマ船籍の船の乗組員は安全に異常が無いという理由で、船から降りていない。
中国船籍ZHOU HANG 2号の船体の底にあった油が大量に流出した。流出した油はバンカーA、バンカーC油と思われる。流出量は性格には把握されていない。
サンジン港は流出した油が強い波に乗り、防波堤を越え一面真っ黒になった。車両20余台も油をかぶる被害にあった。養殖場の魚類の死亡量も増えている。防御陣港とサンジン港一帯は防御陣漁村の漁場で、あわびやなまこ、さざえなどが大量に獲れる所。漁村の被害が予想される。
海洋警察、住民、自治体、公務員、海洋環境管理公団など270余人がサンジン港や防御陣港沿岸で収集作業をしている。
油流出で蔚山東区サンジン港が黒くなった。
海警によると事故当時の気象は南西風18~20m/s、波高3~4m、視程1kmで、波浪注意報が発令された状態だった。瞬間強風で海岸に押し寄せられ座礁したと見ている。[写真=NEWSIS]
中国船のZHOU HANG 2 (IMO 9640372)は2013年の9月に大阪そして10月に船橋に入港している。韓国で座礁して良かったと思っている人は多いのでは??
中国建造船なので何でもありだと思う。この船、IMO番号はないらしい。少なくともIMO番号のデーターはAISにプログラムされていなかった。
中国:山東省沖合いで船舶2隻沈没、10人死亡・16人行方不明に 11/26//13 (亜州IR)
山東省の沖合いで船舶2隻が相次ぎ転覆する事故が起きている。海に投げ出された10人の死亡がすでに確認された。このほか16人が行方不明となっている。中国政府系メディアが25日付で伝えた。
24日の午後8時50分には、浙江省台州籍の「興龍舟65」から救難信号が出された。威海から天津に向かう途中で動力系統が故障。その6分後、船舶が傾いて12人が海面に落ちた。ヘリコプターや救難船が現場に駆け付けたものの、3人の死亡が確認されたのみだったという。残り9人は依然として安否がつかめていない状況だ。
同日の午後11時40分ごろには、天津紫海運有司の運航する「紫海順」が遭難。石島南方20カイリの海域で貨物船が浸水し、25日2時58分ごろ、強風に煽られて沈没した。乗り込んでいた14人のうち、7人が死亡し、残り7人が行方不明となっている。現場付近の海域では、行方不明者の捜索が続いているという。
貨物船2隻沈没、26人不明 中国山東省沖 11/25//13 (産経新聞)
新華社電などによると、中国山東省沖の海域で24日夜から25日未明にかけ、2隻の貨物船が相次いで沈没し、乗組員計26人が行方不明になった。
2隻のうち1隻は浙江省に登録されている。事故当時、周辺海域は風が強く、波も高かった。中国当局が救出作業を続けている。(共同)
ニュースを見ると深浦町は未だに甘い考え方をしている。本当の解決を望んでいないのであれば、思うようにやってみるのも良いだろう。
税金の投入は絶対に反対だ!深浦町の町民と青森県の県民が甘い対応を受け入れるのであれば、結果として自分達の負担となっても諦めるしかない。
深浦町座礁船 対策本部会議 11/29/13 (ABAニュース )
3月、深浦町で座礁したカンボジア船籍の貨物船についてです。県は29日に深浦町と漁業関係者に撤去に向けた今後の対応などを説明しました。対策説明会は非公開で行われ、県の担当者が深浦町と漁協に現在の船の状態や中国人船主との交渉の状況を説明しました。座礁した貨物船は、強風や波の影響で船体が2つに割れています。船首部分が流される可能性があることから、29日から固定作業が始まりました。作業は12月1日に完了する見込みです。
船首側固定へ作業/深浦・座礁船 11/29/13 (東奥日報)
深浦町岩崎地区に座礁した貨物船「AN FENG8」(アンファン号)の割れた船体に海水を入れて沈め、固定する作業が29日、現地の森山海岸で始まった。
作業は26日に二つに割れた船体のうち、前方が浮き上がり不安定な状態にある船首側で実施。29日午前、県が委託した大阪のサルベージ会社の作業員12人が着手した。
県西北地域県民局地域整備部によると船首側にある二つの貨物室のうち、破断によって大きく穴の開いた第2貨物室に入ってくる海水をポンプでくみ上げ、前側の第1貨物室に送る。第1貨物室の半分の容量に当たる約2400トンの海水を注入する予定。天候にもよるが順調に進めば3日程度で作業は終わるという。深浦町の吉田満町長は「ハタハタ漁も始まっており、影響が出ないことを願うばかり。漁業者も心配していると思うので県と町、業者が連携して問題解決に取り組んでいきたい」と話した。
今年3月に座礁した船は強い風、波を受け続けた結果、26日午後に破断。船首側は後ろから砂、海水が入って重くなり前が浮き上がってきた。ワイヤ1本だけで固定されているため強風、高波を受けて左右に揺れながら徐々に前に動いている。破断直後に比べ数十メートルは動いたとみられる。船がさらに流され、近隣海域の漁業設備に被害が出ないよう今回の固定作業が行われた。
一方の船尾側はほとんど動かず安定した状態。
「県と町は、中国人の船主3人に対し繰り返し撤去を求めたが、解体か修理かで船主側の意見がまとまらず放置されてきた。」
撤去を先延ばしにする言い訳かもしれない。もしそうであれば解体の選択肢しか残されていても、撤去はすみやかに行われないかもしれない。
保険会社が解体費用の全額を支払う契約になっていなければ何百万、何千万の船主負担を避けるために放置し続ける可能性もある。
どこまで青森県河川砂防課の今孝治課長が情報収集して状況を判断しているのかで今後の展開に影響するだろう。根拠なしに相手の言葉を信じるは世界的な常識から言えば世間知らず。
放置座礁船、真っ二つに 11/27/13 (読売新聞)
深浦町の海岸に座礁したまま放置されているカンボジア船籍の貨物船「AN(アン) FENG(ファン)8」(1996トン)の船体が26日、真っ二つに割れるのを地元の監視員が確認した。約9か月間、波に打たれたことで金属疲労が進んだためとみられる。
県河川砂防課によると、貨物船は同日午後1時半頃、金属音を立てながら割れた。船体に亀裂が走っていることが午前中判明し、地元の業者が監視を続けていた。
貨物船は3月1日夜、秋田県から北海道に向かう途中に座礁。県と町は、中国人の船主3人に対し繰り返し撤去を求めたが、解体か修理かで船主側の意見がまとまらず放置されてきた。
同課の担当者は「(放置は)腹立たしい限りだが、これで船は廃船にするしかなくなった。事態が進展する好機になれば」と語った。
「同課の今孝治課長は『船が割れる可能性は考えていたが、こんなに早く割れるとは思わなかった。船体を固定することで、漁業者の不安は相当解消できると思う』と話した。」
中国建造船をなめてはいけない。中国建造船の質はかなり悪いのだ。
「作業着手前、県は中国人船主側に対し、あらためて船体撤去を要請する文書を国際郵便や電子メールで送る。これまでの県からの計7回の撤去要請に対し、船主や船主責任保険(PI保険)会社から一切連絡はない。県は返答がなくても作業を始める方針だ。」
船主責任保険(PI保険)会社の名前を公表しろ!「県は返答がなくても作業を始める方針だ。」との判断が出来るのであれば、早く判断するべきだった。
船主の名前及び船主責任保険(PI保険)会社をメディアも使って公表する事を回答期限を決めて事前に通告したうえで回答がなければ公表するべきだ。
穏便な解決方法などない。
「同課は、座礁船への対応に関する国の交付金制度を活用できるかも検討している。」
税金による負担には反対だ!やり方が甘いから後手後手になるのだ。船主責任保険(PI保険)会社へ回答期限付きで連絡を要求するべきだ。そして、国土交通省に船主責任保険(PI保険)会社を今後承認しないように出来ないのか相談するべきだ。国土交通省に承認されなければ船主責任保険(PI保険)会社の仕事は確実に減る。とにかく船主責任保険(PI保険)会社の名前を公表する事を期限付きの事前通告で伝えるべきだ。
深浦町や青森県だけで負担をするのであればやりたいようにすれば良い。町民や青森県民に負担を負わせるだけなので自己責任で判断し行動すれば良いと思う。
船首側を固定へ/深浦・座礁船 11/27/13 (東奥日報)
深浦町岩崎地区で座礁し破断したカンボジア船籍の貨物船「AN FENG8」(アンファン号)をめぐり、県は早ければ11月中にも、二つに割れた船体のうち、不安定な状態となっている船首側の固定作業に入る。船が流され、定置網などの漁業設備を損傷する恐れがあるため。
県河川砂防課によると、固定には船体に海水を注入して沈める方法などがあるが、具体的な手法は検討中。実際の作業はサルベージ会社に委託する。
作業着手前、県は中国人船主側に対し、あらためて船体撤去を要請する文書を国際郵便や電子メールで送る。これまでの県からの計7回の撤去要請に対し、船主や船主責任保険(PI保険)会社から一切連絡はない。県は返答がなくても作業を始める方針だ。
固定作業の費用は現時点で不明。県がいったん負担するが、船主側への請求も含めて今後弁護士と相談する。同課は、座礁船への対応に関する国の交付金制度を活用できるかも検討している。
同課の今孝治課長は「船が割れる可能性は考えていたが、こんなに早く割れるとは思わなかった。船体を固定することで、漁業者の不安は相当解消できると思う」と話した。
撤去時期は現時点で不明。深浦町や地元漁協によると、現場は冬場の季節風を遮る構造物がなく、波が高い地域。本格的な冬に入りしけ模様の天候が続くため、撤去作業の開始は春までずれ込む可能性が高いという。
破断した船体のうち船首側は27日現在、ワイヤ1本だけでの固定。穴の開いた後部から砂が入って重くなり、前方は徐々に浮き上がってきた。この日も強い風、波で大きく揺すられ不安定な状態になっていた。波の強い力が傷みの進んだ部分に加わり続けると、さらに損傷が進む可能性がある。県河川砂防課によると、沖側に横倒しとなった船尾側は海底との接触面が広く、動く心配は少ないという。
町や地元漁協によると、油膜の発生や油の臭いは前日より収まってきた。ハタハタ漁を間近に控え、船の様子を見に来た地元漁業者(56)は「油はもう残ってないのか。早く何とかしてくれという気持ちだ」と不満げに海を見つめた。
深浦の座礁船が強風で真っ二つ 11/27/13 (陸奥新報)
深浦町岩崎地区に座礁しているカンボジア国籍の貨物船「AN FENG8」(アンファン号、1996トン)が26日午後の強風と高波で船体が機関部分から二つに折れた。折れたことで現地にあるアンファン号座礁対策本部は緊急対策会議を開き、県が船主責任(PI)保険や中国の船主などに改めて船の撤去を要請した。これから同海域で行われるハタハタ漁などへの影響も必至で、漁業者は不安を隠せない様子だ。
【写真説明】高波と強風で二つに折れた船体=26日午後1時40分ごろ
「青森県深浦町の座礁船が真っ二つに 11/27/13 (NHK)
深浦町の海岸に乗り上げたまま、9か月近くにわたり放置されている外国船籍の貨物船の船体が26日午後、大きく2つに割れ、町や青森県が船主に対して要望している撤去作業はさらに難航する見通しとなりました。
青森県によりますと26日午後1時ごろ、ことし3月に深浦町の海岸に乗り上げて、放置されたままの状態が続いているカンボジア船籍の貨物船「アンファン号」1996トンの船体が突然、前後二つに割れたということです。
これについて青森県では、貨物船の後部は、海底に沈んでいたものの、船首部分は浮き上がった不安定な状態だったため、9か月近くにわたって海岸に放置されたことで船の劣化が進み船体に亀裂が発生したものと見ています。
青森県によりますとこれによる貨物船からの新たな油の流出はいまのところ確認されていないということです。
青森県は当初、船主や保険会社が応じれば貨物船を沖合にえい航して撤去することも検討していましたが、船体が真っ二つに割れたことで今後は現地での解体なども視野に入なければならなくなり深浦町や県が要望していた撤去作業は、さらに難航する見通しとなりました。
県河川砂防課は「何回も撤去を要請してきたが、このような結果になって非常に残念です。船主には改めて撤去を要請する文書を送付するので、早い対応をお願いしたい」と話しています。
雑記帳:座礁したまま8カ月…頭抱える青森県 11/27/13 (毎日新聞)
青森県深浦町の海岸に3月から座礁したまま放置されているカンボジア船籍の貨物船「アンファン号」(全長87メートル、約2000トン)の船体が波風にさらされた末、真っ二つに割れた。
中国にいる船主3人に何度も撤去を要請したが、全く回答がなく、県が海岸から鎖で固定してきた。26日昼ごろ、強風と高波で船体に亀裂が入り、午後1時半過ぎ、大きな音を立てて破断したという。
燃料は既に抜き取り、漁業被害は確認されていない。県は再度撤去を求めることにしているが「海上運航や景観に支障が出るようであれば、行政代執行も考えなくてはならない」と頭を抱える。【松山彦蔵】
座礁貨物船が真っ二つに ハタハタ漁に懸念 11/26/13 (日本テレビ系(NNN))
3月、青森県深浦町の海岸に座礁し8か月以上放置されているカンボジア船籍の貨物船の、長さ90メートル近くある船体が26日、2つに割れ、来月から本格化するハタハタ漁への不安が広がっている。
深浦町岩崎の海岸に座礁したまま放置されているのはカンボジア船籍の貨物船「アンファン号」(1996トン)。26日午後1時半過ぎ、強風が吹き荒れ激しい波が打ちつける中、長さ87メートルの船体が激しい金属音を立ててちぎれるように2つに割れた。
「アンファン号」は3月1日に座礁し、8か月以上放置されたままになっている。県などが4月に燃料の重油9万2000リットルを抜き取り、ワイヤなどで海岸に固定した。しかし、先月末から再び油が漏れ、県が今月16日から重油を抜き取る作業を続けていた。
現場から約2キロ南の海域では、来月上旬からハタハタ漁が本格化するだけに、漁師たちの間に不安が広がっている。
県は、改めてオイルフェンスを設置するなどの対策を急ぐとともに、中国人の船主に対し9回目の撤去を要請する方針。
「現場の森山海岸を管理する県はこれまで船主側に対し、国際郵便などを使い8回にわたって撤去を要請してきたが返答がない。県によると船主3人のうち1人と連絡が取れていないという。」
上記が事実なら青森県の対応にも問題がある。たぶん、放置は決定だろう!青森県よ、青森県民以外の負担を求めるなよ。青森県の対応にも問題があると思われるので金銭面については青森県の責任で対応するべきだ。
深浦の座礁船、再び油漏れ 11/26/13 (東奥日報)
深浦町岩崎地区で3月1日に座礁したカンボジア船籍の貨物船「AN FENG8」(アンファン号)から再び重油が漏れ、県が11月中旬から回収作業を進めている。25日現在、回収量は計5500リットルに上る。漁業被害は確認されていない。
県河川砂防課によると10月29日に現場海域で油膜などが確認された。町などが船体周辺にオイルフェンスを設置したが、その後も油の流出がみられたため16日から、県が委託した大阪のサルベージ会社が回収作業を開始。これまでに200リットルドラム缶各9分目で30.5本分を回収した。作業終了時期は未定。
船体の燃料タンクに残っていた重油約9万5千リットルは3月中旬~4月下旬、船主責任保険(PI保険)の委託を受けた専門業者が抜き取っていた。関係者の話を総合すると、4月下旬以降、船底部の亀裂が徐々に広がり船内の水位が上昇。機関室内などにこびりついていた重油や潤滑油が徐々に海水と混じって溶け出し、船外に流出したとみられる。新深浦町漁協の福沢欣一岩崎支所長は「間もなくハタハタ漁。油はそれまでに回収してほしい。これから海が荒れる季節。船体に無理な力が掛かって折れなければいいのだが」と話した。
現場の森山海岸を管理する県はこれまで船主側に対し、国際郵便などを使い8回にわたって撤去を要請してきたが返答がない。県によると船主3人のうち1人と連絡が取れていないという。船体は現在、ワイヤ5本、ロープ4本で陸につながれている。
強風で建造中の海軍高速艇1隻沈没 11/26/13 (聯合ニュース)
強風警報が出されていた25日未明、慶尚南道昌原市鎮海区の造船所岸壁で建造中だった
海軍高速艇(訳注:コムドクスリ級ミサイル艇)1隻が沈没した。
沈没した高速艇はこの造船所が海軍に来年引き渡す予定の430t級最新鋭誘導弾高速艇
(PKG)だ。造船所の作業員によると、25日午前3時ごろ社内の第5岸壁に繋留されていた
船体に強風と高波で水が入り、船体後部から徐々に沈没した。事故当時、船内には作業員
はおらず、幸い人命被害は無かった。現在、この高速艇は5分の4ほどが海水に沈んでいる。
船体は現在、すぐそば大きな船にワイヤーで固定された状態だ。
造船所側は3千トン級クレーンを動員して船体を引き揚げる作業を始めているが、船体が水で
満たされているため難航している。そのうえ、沈没した高速艇の船体の一部が海底の土砂に
埋まっており、引き揚げ作業はさらに長くなる可能性があるというのが造船所側の説明だ。
造船所側は船体引き揚げのための本格的な協議に入った。会社関係者は、「引き揚げに伴う
不確定要素が多く、急いで引き揚げ出来ない状態だ」として、作業の困難さを明らかにした。
強風注意報は25日午後1時に解除された。
海軍に引き渡されるこの高速艇はエンジン装着が終わるなど60%の工程が済んでいた。
造船所関係者は、「船体が小さいうえ、強風と高波で海水が開いたドアなどを通じて入り込み、
徐々に沈んだと見られる」と述べた。
警察は会社関係者などを相手に正確な船体沈没経緯を調査している。防衛事業庁も沈没した
高速艇が引き揚げされ次第、船体の状態などを確認し、委員会を開いて海軍への引渡し可否
について意見を聞くことになる。
高速エンジンやステルス技法を適用した船体など精密機器を搭載した高速艇は、海水に完全に
浸ったことで深刻な被害を受けている可能性がある、というのが専門家らの意見だ。
この造船所は昨年11月に10~12号の誘導弾高速艇を進水するなど今までに9隻を建造した。
防衛事業庁は今月4日に、この会社が建造した12号艇「洪大善」を海軍に引き渡していた。
海軍の老朽高速艇を代替する誘導弾高速艇は、艦対艦誘導弾や76㎜砲などの兵器システム
を搭載しており、最大速力は40ノット(74km/h)、乗員は約40名だ。
▽ソース:聯合ニュース(韓国語)(2013-11-25 15:07) >
?mode=LSD&mid=sec&sid1=100&oid=001&aid=0006615305
軍装備品積載の貨物船で火災、32人閉じ込められる 北海 11/17/13 (CNN)
(CNN) 北欧ノルウェーの海難救助当局によると、同国沖合を航行していたデンマークの貨物船から出火、悪天候のため16日に実施された救援作業が難航、乗組員20人と軍要員12人が船内に閉じ込められる事故が起きた。
16日に起きた火災の規模は不明だが、乗組員らが自力で消火作業に当たっているという。自力航行は16日夜段階で可能な状態となっている。負傷者が出たとの情報は現段階でない。
ノルウェー南部を管轄する共同救助調整センターの報道担当者によると、ヘリコプターによる乗組員らの救出を計画したが強風のため断念した。
同船「ブリタニア・シーウェイズ」は3層式の甲板を持つ貨物船で、軍装備品を積んでいるという。
火災は船の上部甲板に積まれていたコンテナで発生。同日夜には下部甲板でも2件目の火災が起きたという。
出火原因は伝えられていない。
同センターによると、船はノルウェー北部から同国南部ベルゲンへ向かって北海を航行していた。
与那国―那覇 貨物船が座礁 離島フェアの特産積載 11/14/13 (琉球新報)
【与那国】与那国―那覇間を結ぶ貨物船「協栄丸」(278トン)が11日午前7時半ごろ、与那国島沖で座礁し、13日現在も乗り上げたままとなっている。協栄丸には15~17日に那覇市で開催される離島フェアに出展予定の品々が積載されており、開催までに届かない事態が懸念されている。
石垣海上保安部によると協栄丸は船首から船尾にかけて完全に乗り上げた状態で、エンジンルームが浸水している。同保安部が詳しい事故原因を調べている。
船会社は協栄丸を戻す作業を試みているが、しけのため作業が進まず、完了の見通しも立っていない。
協栄丸には離島フェアに出展する特産品がコンテナ2台分を積載していたという。
陶芸品を出展する予定だった山口京子さんは「今回は陳列棚を工夫して出展するはずだった。商品も棚も一緒に載っているので開催には間に合いそうにない。残念だ」と語った。
高齢船は火災及び防火規則が適用外の場合が多いが火事が発生すると今回のようになるのだろうか?
漁船火災:遠州灘で愛知・蒲郡の漁船沈没 7人全員救助 11/04/13 (毎日新聞)
3日午前8時20分ごろ、静岡県の浜名湖沖合約20キロの遠州灘で操業していた、愛知県蒲郡市の蒲郡漁協西浦支所所属の沖合底引き網漁船「寿丸」(19トン)から第4管区海上保安本部(名古屋市)に「機関室から出火した」と通報があった。
鳥羽海上保安部によると、船員らは消火器などで消火活動を行ったが、まもなく船全体に延焼したため男性船長(54)=三重県尾鷲市=ら全船員7人は海へ飛び込んだ。通りかかった熊本県天草市の海運会社の貨物船「海東丸」(199トン)が黒煙に気が付き、午前9時ごろ、浮きや木材につかまっていた全員を救助した。けがはなかった。
午前10時ごろ現場に到着した巡視船が寿丸に放水を続けたが、午前11時半ごろ沈没。燃料の軽油が長さ約1.3キロ、幅約200メートルにわたり流出し、同保安部などが除去作業を行っている。
船員らは「機関室から煙が出て、ハッチを開けたら燃え広がった」などと話しており、出火原因を調べている。【永野航太】
サン港沖に停泊中のカンボジア船籍の貨物船で火災が発生し、中国人船員8人のうち4人が死亡した
事件のように船員が死亡しないと誰も真剣に対応しないのだろう。海上保安職員や消防士達は実践が経験できるし、仕事だから消火活動をしているのだろうか?
同じような火災が起きているのだから、国内法でスクラップを日本国内で運搬する船舶にはカーゴホールドに火災探知機及び固定消火を要求するように改正するべきではないのいか?出来ないのであれば、今後も同じ事(消火活動)を繰り返せばよい!2012年の10月に カンボジア船籍船から火災が起きている。
突然出火し煙が・・・愛知の港で停泊中の貨物船火災 11/02/13 (YouTube)
三河港の貨物船火災現場に 照明車2台を派遣! (国土交通省中部地方整備局)
開けない人はここをクリック
ふ頭に接岸中の大型貨物船から火災発生 積み荷の金属スクラップ燃える・豊橋署 11/02/13 (東愛知新聞)
2日午前11時ごろ、豊橋市神野ふ頭町の岸壁に接岸中の大型貨物船「HONG(ホン) QIAO(チャオ)」(1972トン)の積み荷から出火、激しい黒煙があがり、豊橋市消防本部や三河海上保安署が消火活動にあたった。乗組員14人は全員中国人で、けが人はないという。
貨物船は1日午前7時半ごろに着岸し、金属を中心にスクラップ1193トンを積み込み、2日夕に中国の寧波に向けて出港の予定だった。
三河海上保安署によると、荷物を7、8割積んだところで出火した。
ここ数年、中国向けのスクラップを積んだ貨物船の火災が日本各地で増えている。出火元は、混入した車両用バッテリーや家電製品とみられる。これらの混入は禁止されているが、岸壁に持ち込まれるスクラップの量が多すぎ、事前の発見は難しいという。
突然出火し煙が…愛知の港で停泊中の貨物船火災 11/02/13 (ABC WEBNEWS)
2日朝、愛知県豊橋市の港で、停泊中の貨物船から火が出て、現在も燃え続けています。
燃えているのは、ベリーズ船籍の貨物船「HONG QIAO」です。三河海上保安署によりますと、午前11時ごろ、金属くずの積み込み作業中に突然、火が出ました。中国人の船員14人にけがはありません。現在も消火活動が続けられています。
Golden blessing IMO 9539016 シンガポール籍 (ShipSpotting.com)と衝突したらしい。この船、運が悪いらしい。
2010年6月にアデン湾でシージャックにもあったようだ。
下記の情報が正しければ、タイのフェリーは定員以上の人達が乗船する問題で過去にかなり沈没している。フェリーに問題がありそうであれば、次の便にするか、夜の便を避けるようにアドバイスしている。タイではフェリーの沈没の危険性は認識されている。しかしながら、事故防止対策は取られていないのが現状のようだ。
タイ・パタヤでフェリー沈没、6人死亡20人不明 11/04/13 (朝日新聞)
【バンコク=大野良祐】タイ中部のリゾート地パタヤの警察当局によると、3日午後5時半(日本時間同7時半)ごろ、パタヤの沖合約10キロにあるラン島近くでフェリー(定員150人)が沈没した。地元メディアなどの報道では、6人が死亡し、約20人が行方不明となっている。フェリーはダイビングスポットで知られるラン島とパタヤを結ぶ定期フェリーで、同島からパタヤに向かう途中だった。地元メディアはフェリーが定員を超える乗客を乗せていた可能性と、エンジンの不調を事故原因として報じている。
やはり愛人、タダで乗せていた 伊座礁の豪華客船元船長、事故直前には2人で食事… 10/30/13 (産経新聞)
イタリアのメディアによると、昨年1月に同国中部ジリオ島付近で起きた豪華客船コスタ・コンコルディアの座礁事故で、過失致死などの罪に問われた元船長スケッティーノ被告(52)の公判が29日開かれ、事故の際に乗船し、元船長の愛人と騒がれたモルドバ人のドムニカ・チェモルタンさん(26)が「船長と恋愛関係にあった」と証言した。
切符を持たず乗船していたとされる点について「愛人なら切符を見せろとは言われないでしょ」と認めた。元船長は事故当時、チェモルタンさんを操だ室に入れていたことが分かっており、公私混同などの責任を問われそうだ。妻子のある元船長は証言を聞きながら動揺した様子だった。元船長の弁護士は2人の愛人関係を否定している。
チェモルタンさんは事故直前に船内のレストランで元船長と食事していたほか乗船名簿に名前がなかったなどとして、愛人ではないかと地元メディアに報じられていた。事故は乗客乗員31人が死亡、1人が行方不明となっている。(共同)
外国貨物船が規定違反、逆にかじ 伊豆大島沖衝突 10/24/13 (毎日新聞)
伊豆大島沖で貨物船同士が衝突し6人が死亡した事故で、シエラレオネ船籍の貨物船(2962トン)が対向する貨物船(498トン)に約5キロまで近づいた時点で、海上衝突予防法の規定とは逆の左にかじを切っていたことが、23日分かった。事故原因の調査をしている国の運輸安全委員会が両船の船舶自動識別装置(AIS)のデータを元に詳しい航跡図を作製し、同日公表した。
安全委によると、9月27日未明、伊豆大島と伊豆半島の間を南西方向へ進んでいたシエラレオネ船籍の貨物船は、北東に向け航行中の転覆した貨物船(498トン)とほぼ正面で向き合う形になり、約5キロまで近づいた午前1時15分ごろ、左に約10度向きを変えて回避を試みた。転覆した貨物船も同じころ、わずかに方向転換を始めたが、規定通りに右にかじを切り、同1時23分ごろ、衝突した。
安全委は外国船から転覆した貨物船の灯火が、事故当時と同じ夜間の約5キロ離れた距離で、どのように見えていたかについて詳しく検証している。事故当時、シエラレオネ船籍の貨物船の当直だった中国籍の航海士の男(35)=業務上過失往来危険などの罪で静岡地裁沼津支部に起訴=が、対向して来る転覆した貨物船の位置について誤認した可能性もあるとみて調べている。
中国籍の航海士の男は、静岡地検などの調べに対し「左にかじを切れば、転覆した貨物船の船首側を抜けきれると考えた」と話している。起訴状によると、転覆した貨物船が目前に迫って初めて進路を右に切ったものの間に合わず、船首を転覆した貨物船の左舷中央部付近に衝突させ、焼津市八楠の次席船長の男性=当時(40)=ら6人を死亡させたとされる。
台風26号:館山湾に座礁の貨物船、沖合にえい航 /千葉 10/22/13 (毎日新聞)
台風26号の影響で館山湾内の浅瀬に座礁していたパナマ船籍の貨物船「トールグローリー」が21日、えい航され、5日ぶりに離礁した。
同船は1万トン級の大型貨物船。岸から約100メートルの浅瀬に座礁し、船にある階段で転倒したフィリピン人船長がけがをした。
作業は、日本サルベージなどが実施。タグボートをロープで船に結びつけ、沖合までえい航した。今後、同船の破損の有無など調査し、安全が確認され次第、航海を再開するという。【黒川晋史】
座礁の貨物船動けず 館山湾 10/18/13 (東京新聞)
館山湾で十六日早朝、停泊中に台風の強風にあおられ、海岸から約百メートル沖合で動けなくなったパナマ船籍の貨物船「トール・グローリー号」(一〇、〇二一トン)は、一夜明けた十七日も水深五メートルの岩盤に座礁したままとなっている。
千葉海上保安部によると、貨物船はいかりを下ろして停泊中に座礁した。フィリピン人十六人が乗り組んでいた。船に損傷はなく、燃料漏れなどはないという。座礁した周辺はサザエ、アワビなどが捕れる磯根が多く、船を沖に引く方法などを検討している。 (福原康哲)
船名で「CHENG LU」で付く船はCheng Lu International Management Hong Kong, Chinaが所有している、又は、管理しているようである。
共通点は、船籍はサブスタンダード船が登録されている旗国である確率が高く、IACS以外の検査会社が検査しているようである。
パナマ船籍の貨物船「CHENGLU 15」は2008年建造だが過去に出港停止命令を3回受けている。
From(ShipSpotting.com)
Ship Name:
CHENG LU 15
Type of Ship:
GENERAL CARGO
Flag:
PANAMA
IMO:
9507128
Gross Tonnage (ITC):
8,461 tons
Year of Built:
2008
Builder:
Longtai Shipyard Zhoushan, China
Class Society:
Overseas Marine Certification Services
Owner:
Cheng Lu International Management
Hong Kong, China
Manager:
Cheng Lu International Management
Hong Kong, China
浦項沖でパナマ船籍の貨物船が沈没、19人行方不明 10/16/13 (朝鮮日報)
15日、慶尚北道の浦項沖でパナマ船籍の大型貨物船が沈没し、乗組員19人が行方不明になっている。
同日午後3時40分ごろ、浦項市・迎日湾港の北防波堤から約900メートル離れた海上に停泊していたパナマ船籍の貨物船「CHENGLU 15」(8461トン)が強風と波にあおられ防波堤に衝突した。同船舶は浦項新港でコイル約5200トンを下ろした後、波風を避けるため停泊していたが、衝突により船尾に穴が開き機関室に水が入り込み、午後10時ごろには船の3分の2ほどが海に沈んだという。船にはC重油130トン余りが積まれているとのことだ。
浦項海洋警察署によると、船には中国人の船長と船員18人、ベトナム人の船員1人が乗っていた。船員らが船から脱出したかどうかは分かっていない。海洋警察は航空機1機と警備艇5隻、南海地方海洋警察庁の特殊救助隊員らを動員して救助に当たっているが、事故海域には波浪警報が出されており、秒速20-40メートルの強風と6-8メートルの高波が発生しているため、作業は難航している。
朴円秀(パク・ウォンス)記者
宮崎市で座礁したホンジュラス船籍のタブボート「キンユウ号」のケースを考えるべきだ。これは2003年に起きた。似たような問題を抱えた地方自治体は国に支援を求めただけで、強制撤去や法整備などを国に要求してこなかった。被害者だが、将来に対する準備を拒否したのと同じだ。そしてまた同じような問題が起きた。
悪い奴らは天使にはならない。確信犯は確信犯である。この点を理解して国に法整備を呼びかけるべきだ。このような問題を放置してきた国にも責任が絶対にあると思う。
青森県及び青森県深浦町は良く考えて対応してほしい。被害者にならないと出来ない事がある。被害者だからこそ国に訴えることが出来る。
宮崎市にホンジュラス船籍のタブボート「キンユウ号」が座礁して間もなく半年(九州発 読売新聞より)
座礁当時、船はドラム缶約百八十本分の重油を積んでおり当初、微量の油が流出。
そのため油津海上保安部が密封措置を講じた経緯がある。さらに、船長らインドネシ
ア人乗組員8人の滞在中の食費や渡航費用など100万円を宮崎市が一時立て替え
2003年05月22日に帰国させています。
その後、船主と連絡をとっていた宮崎県や宮崎市、油津海保に25日に、ジェフリーロ
ジャース社の社長から入った連絡はファックス1枚というからひどい話です。内容は
「資金がない。何もできない」
その後に必要だったひと月にわたる撤去作業で、油の抜き取り、港へのえい航、解
体がおこなわれましたが、たぶん、その費用〔数千万だったとか〕は支払われていな
いはずです。ちなみに、ジェフリーロジャース社は2000年12月にも鹿児島県根占町
の沿岸でも作業台船三隻を座礁させ、油ヌキだけはしたが、その後は連絡すらとれ
なくなったというそういう会社らしいです〔町が約九千五百万円かけて撤去、漁礁に〕。
(「ハーブ&ハードコア通信」のHPより)
海側からの写真は陸地からの写真よりも錆びている。中国の鉄板及び中国の塗装を考えると朽ちるのは日本建造船よりも早いと思う。腐食がある程度進めば、修理の選択は諦めるだろう。
「県河川砂防課によると、船は事故に備えた保険に加入しており、支払い能力の有無が撤去に向けた障害になっているわけではない。」が本当に事実であれば船を海岸に固定しているワイヤーを離せばよい。廃船になり撤去するしかない。
「仲介する保険会社側は県に対し、『撤去について船主の承諾が取れない』と説明しているという。船の所有者は中国人3人。船体を解体して廃船にするのか、それとも修理に回すかで意見が割れているのが原因だ。」
青森県深浦町はインターネットを使えばいろいろな情報が得られる。まともな検査会社の検査を受けず、 カンボジア籍船を選ぶような船主に対して普通に対応して解決できるとでも思っているのか。悪いけど、世間知らずだ!今回の海難からいろいろと学ぶしかないのだろう!
今回の問題解決には関係ないが、本当に他の自治体の事を思うのであれば、青森県と一緒に東京に行って、強制撤去が出来る法整備を安倍総理にお願いするべきだろう。
「町の担当者は『救出した乗組員の寝床を提供し、着替えも食事も準備したのに、誠意のかけらも感じられない』と憤慨する。」
打算で親切にしたのなら、相手を見てから対応するべきだった。船員の着替えや食事などお金に換算すると微々たるものだ。
過去の
七管内における放置外国船、
座礁船、及び
放置船の結末を勉強するべきだろう!
9月25日(水) 18:35 KIWI & ATCスポーツの掲示版
下記の記事が事実であれば、安倍首相に法改正をお願いするべきであろう。
「県河川砂防課によると、船は事故に備えた保険に加入しており、支払い能力の有無が撤去に向けた障害になっているわけではない。」
これについては疑問だな。保険会社が時間の制約なしで撤去が決まった時点で支払うのだろうか?契約上、期間を決めていると思うのだが?
撤去に掛かる費用に対しては「Unlimited (無制限)」になっているのだろうか?撤去する段階になって、保証額を上回る場合には、それ以上だせないとか問題が起きない事は確認しているのだろうか?
まあ、時間が経てば撤去の選択しか残らない。本当に保険会社が全額支払うのであれば、待てば良いだけ。悩む心配もないと思う。
青森県及び深浦町は国に対して今後、同じような座礁が起きた場合すみやかに対応できるように法改正を要求してするべきだ。今後も、似たような座礁は起きる。
今回の件に関して日本の法律で時間の制約を定めて、定められた期間内に対応しなければ船の所有者の同意なしに強制撤去が可能になるようにするべきだ。
ところで「AN(アン) FENG(ファン)8」は現在もカンボジア船籍なのか?それとも無国籍船なのか?無国籍船でなくカンボジア籍であるならば、無駄かもしれないがカンボジア政府にも連絡するべきであろう。カンボジア籍に船を登録して利益を得ているわけだから、全く責任がないとは言えないと思う。対応しないのであれば国土交通省にPSCによる検査をさらに厳しくするように要請するべきだ。また、新聞を通してカンボジアはカンボジア船籍に対して対応しない事を伝えるべきだ。少なくとも日本の企業がチャーター先として カンボジア籍船を利用する頻度は減るはずである。 カンボジア籍船の問題が新聞に掲載されていながらチャーターする企業に全く責任がないとは言えない。既に カンボジア籍船はサブスタンダード船の場合が多く、ブラックリストに乗っているのだから問題はない。本当にPSCによる検査が厳しくなると、シエラレオネ籍船のような簡単な国籍に登録を変える対応策を取るかもしれないので心配なく カンボジア籍船を取り締まれば良いと思う。カンボジアも多少なりのアクションを取るかもしれない。カンボジア船はどれほどの割合かしらないが、収入源であることに変わりはない。
費用「億単位」…座礁船、撤去のメドたたず 10/06/13 (読売新聞)
3月に青森県深浦町の海岸に座礁した貨物船の処理を巡り、県や町が対応に苦慮している。
再三の撤去要請にもかかわらず、船主側が応じないため、撤去のメドが立たないからだ。このままでは「億単位」とみられる撤去費用を公費で工面せざるを得なくなるだけに、県や町は「いい迷惑だ」と憤っている。
座礁したのは、カンボジア船籍の「AN(アン) FENG(ファン)8」(1996トン)。3月1日夜、秋田県から北海道に向かう途中に、深浦町岩崎地区の浜辺に乗り上げ、ベトナム人と中国人の乗組員12人が救助された。
県河川砂防課によると、船は事故に備えた保険に加入しており、支払い能力の有無が撤去に向けた障害になっているわけではない。
仲介する保険会社側は県に対し、「撤去について船主の承諾が取れない」と説明しているという。船の所有者は中国人3人。船体を解体して廃船にするのか、それとも修理に回すかで意見が割れているのが原因だ。
放置が続けば自治体の費用負担も増えかねない。県は約1400万円を投じて船をワイヤで海岸に固定しているが、海が荒れる冬季に備えて再補強が必要になる恐れもある。10月から船の監視体制も週2回に強化した。船が流されれば漁網を切るなどの2次被害も想定されるため、見て見ぬ振りはできない。
県と町は所有者3人に対し計7回、国際郵便と電子メールで早期撤去を要請したが、「打ち返しは全くない」(今孝治県河川砂防課長)と解決の糸口はつかめていない。
町の担当者は「救出した乗組員の寝床を提供し、着替えも食事も準備したのに、誠意のかけらも感じられない」と憤慨する。
青森海上保安部によると、船内の燃料は抜き取とられ、海洋汚染の心配もないことから、「強制的に撤去させる法的手段はない」(警備救難課)という。船主らの「誠意」に頼るしかなく、堂々巡りが続けば県や町の公費で船を撤去するしかない。
県は9月20日、外務省など関係省庁に協力を要請した。外務省は中国の日本大使館を通じ、中国政府に文書で協力を求めたが、今のところ進展はみられない。今課長は「これで事態が動かなければ、厳しくなる」とため息を漏らす。
2009年建造でエンジントラブル。中国建造のタンカーだから仕方が無いのかも??
貨物船「第十八栄福丸」とシエラレオネ船籍貨物船の「JIA HUI(ジィアフイ)」の衝突について外国人の船長や一等航海士に質問した。
「現場は事故当時、...同じ海域を航行中で、事故を通報したフェリーの船長によると、船の航行に支障を来すほどではなかったという」ことを説明してなぜ衝突したと思うのか?多くの回答は、多くの場合、多くの船は相手の船の認識していても相手が回避行動を取れば衝突しないとぎりぎりまで回避行動を待つ傾向があると言っていた。そしてシエラレオネ船籍貨物船の船員のほとんどが中国人だと言うと、中国船員が乗っている船は危ない。規則も常識も通じない場合が多い。精神的にストレスを感じると言った船長や一等航海士が多かった。
新聞の記事には記載されていないが、業務上過失往来危険容疑で逮捕された夏紅波容疑者(35)が相手の船を確認して早めの回避行動を取ったのか質問するべきだ。例え、「誤って『左折』指示」を出しても早めの回避行動であれば衝突は避けられたかもしれない。レーダーのレンジやレーダーで確認した時の時刻など辻褄が合うのかしっかりと調査するべきだろう。
貨物船転覆、「細心の注意必要な場所」 9/28/13 (読売新聞)
伊豆諸島・大島沖で27日未明、貨物船同士が衝突し「第十八栄福丸」(498トン)が転覆した事故は、その後の捜索で船内から日本人乗組員5人が発見された。1人は死亡が確認され、4人は心肺停止状態。残る1人は同日午後9時現在、見つかっていない。事故が起きた大島西方11キロの海域は、東京湾に出入りする船が行き交う海上航路の要衝であるだけに、海運関係者からは「船と接近しないよう細心の注意が必要な場所」との声が上がっている。
第十八栄福丸は26日午後3時頃、名古屋港を市川港(千葉県)に向け出港。衝突した一方のシエラレオネ船籍の「JIA HUI(ジィアフイ)」(2962トン)は同日午後7時頃、川崎港を出港し、韓国・釜山港に向かっていた。ジィアフイの船首左舷側に大きな、こすれたようなキズがあり、第3管区海上保安本部が事故の経緯を調べている。
同本部によると、現場は事故当時、風速12メートル、波の高さは3メートルだった。同じ海域を航行中で、事故を通報したフェリーの船長によると、船の航行に支障を来すほどではなかったという。
伊豆大島―熱海港間などで観光フェリーを運航する東海汽船(東京)の広報担当者は「他の船との接近に配慮すれば十分安全に航行できる。なぜ事故が起きたのか」と語る。
◇「見張り役重要」
日本海難防止協会(東京)によると、現場の海域は東京湾と関西圏、中京圏をつなぐ最短航路。通る船の量は国内有数で、韓国やパナマなど外国籍の船も多い。船舶の運航業者らでつくる日本船主協会(東京)の担当者は「見張りを増員するなど、事故防止に細心の注意を払う必要がある」と強調する。
海上衝突予防法では〈1〉船同士が正面衝突する恐れがある場合、互いが針路を右にとる〈2〉互いの針路が交差するよう航行している場合、相手を右に見る船が針路を右にとる――ことが義務付けられている。また、国土交通省の基準では、自動操舵装置つきの船の場合、700トン未満の船は常時1人以上、700トン以上は常時2人以上の見張り役が必要とされる。こうした対策を十分に行わずに人的被害が出た場合、見張り役が業務上過失往来危険罪などに問われるケースもある。
神戸大・海事科学研究科の古荘雅生教授(海上交通心理学)は「回避義務がある側の船の見張りに、相手の船の見落としや判断ミスがあった可能性もある」と指摘している
どうしたら右と左を間違えるのだろうか???????夏紅波容疑者は海上衝突予防法を理解していたのだろうか?免状があれば仕事は出来るが、船長や会社は夏紅波容疑者の能力や経験についてどのようにチェックし、評価していたのだろうか??ISMコードに関する会社の責任を強調すれば、船主の会社及び/又は管理会社に全くの責任がないとは言えないのではないのか?運輸安全委員会の事故調査官は船長に対してどのような質問をしたのだろうか?加害者側の弁護士と被害者側の弁護士の見解は対立する場合が多い。弁護士は依頼者側の利益を優先するからだ。示談にならなければ裁判となる。裁判で専門家として証言する外国人と話した事があるが、裁判の勝ち負けは、似たようなケースでも裁判官、弁護士、相手の弁護士、専門家達の能力、性格、情報収集能力及び証拠のある・なしなどでかなり変わるらしい。
厳しい会社や船長だと当直責任者の能力に問題があると判断すると船員を船から降ろして他の船員を乗せると聞いたことがある。その外国人船長曰く、海難が起きると船長の責任にされる事が多いので、免状を持っていても当直責任者の能力や経験が会社や船長の基準よりもかなり低いと判断した場合には船員を交代させるとのことだ。まあ、日本ではそのような話は聞いた事はないが、このような海難を起こすと損害賠償やその他の損失は莫大だと思う。
中国人乗組員、誤って「左折」指示…貨物船衝突 10/06/13 (読売新聞)
伊豆諸島・大島沖で9月27日未明、貨物船同士が衝突し、「第十八栄福丸」(498トン)の日本人乗組員6人全員が死亡した事故から、今月4日で1週間がたった。
栄福丸と衝突したシエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィアフイ)」(2962トン)の中国人乗組員で、業務上過失致死、業務上過失往来危険容疑で逮捕された夏紅波容疑者(35)は「(かじを取る乗組員に)間違って左にかじを切るよう指示した」と供述しているという。こうした証言や船体の破損箇所などから、次第に事故の状況が明らかになってきた。
下田海上保安部(静岡県)などによると、転覆した栄福丸は左舷後方に船倉まで達する数メートル大の穴が開き、ジィアフイは特に船首左舷側にアンカーがめり込むほど大きな損傷があった。このため同保安部は、両船が正面から向き合う「行き会い」の形で接近し、右に旋回して避けようとした栄福丸の左舷後方に、ジィアフイが船首から突っ込んだとの見方を強めている。
海上衝突予防法では、船同士が正面衝突する恐れがある場合、互いが針路を右にとるよう義務付けられている。捜査関係者は、事故当時のジィアフイの当直責任者だった夏容疑者が誤って「左折」の指示を出し、事故の一因となったとみて、調べを進めている。
このほか、運輸安全委員会は、船舶の現在位置や航路などから衝突を防ぐ「船舶自動識別装置(AIS)」のデータを両船から回収し、航行記録を分析して事故原因究明を進めている。AISは、近海にいる船舶の情報を船舶同士や、船舶と海保の間で無線交信する装置で、国外に出る300トン以上の船や、国内を航行する500トン以上の船などに搭載が義務付けられている。
管轄する第3管区海上保安本部(横浜市)によると、管内で2011年に事故を起こした船舶は326隻で、死者・行方不明者は18人。このうち、約7割を占める231隻の事故原因は「運航の過誤」だ。中でも「見張りが不十分だった」との理由が最も多いという。
栄福丸は、現在も下田港内で転覆したままの状態。燃料などを抜き取って船体を引き起こし、船体の調査が行われる予定だが、下田海上保安部によると、作業船の到着は7日以降になる見通し。船体の引き起こし作業を行うまでに約3週間はかかりそうだという。
機関員「面倒で」フェリーから油千リットル流す 10/04/13 (読売新聞)
函館海上保安部は3日、フェリー運航会社「津軽海峡フェリー」(北海道函館市)の男性機関員(28)が、函館市沖で航行中のフェリーから油を海に流した容疑が固まったとして、近く同社と機関員を海洋汚染防止法違反(船舶からの油の排出禁止)の容疑で函館区検に書類送検すると発表した。
発表によると、機関員は9月30日午後2時半頃、函館山の南西約5キロの海域で、函館発青森行きフェリー「えさん2000」(2367トン)の船底にたまった油を含む水約1000リットルをポンプで海に流した疑い。
第1管区海上保安本部函館航空基地のヘリコプターが見つけた。機関員は任意の事情聴取に「装置を使って油を取り除くのが面倒だった」と話したという。
[海難事故]コンテナ船岸壁に衝突 大阪港|It collides with a container ship quay 10/03/13 (YouTube)
XIANG XING 中国船籍 08/05/13 (vessels loverのブログ)は期待を裏切らずにやってくれます。
貨物船転覆:衝突前、外国船が蛇行か 09/30/13 (静岡新聞)
伊豆大島沖で貨物船「第18栄福丸」が転覆し乗組員5人が死亡、1人が行方不明になっている事故で、シエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィア・フイ)」号が衝突前に蛇行していた可能性のあることが30日、下田海上保安部への取材で分かった。J号の当直乗組員は「相手に気付くのが遅れた」などと話しているといい、同海保は操船技術が未熟だった疑いもあるとみて調べている。
海保関係者によると、船舶自動識別装置(AIS)の記録分析で、南下するJ号が北上する栄福丸と衝突するまでに、かじを左右に何度か切ったような航跡が判明したという。栄福丸は左舷中央が激しく損傷、J号には左舷と船首両側に衝突痕があった。栄福丸が右転義務通りにかじを切ったところ、J号が船首から衝突した可能性が強まっている。
下田海保は30日、業務上過失致死容疑などで逮捕したJ号当直責任者、夏紅波容疑者(35)=中国籍=を静岡地検沼津支部に送検した。夏容疑者は操船ミスを認めているという。【井上知大】
2つのレーダーが搭載され、AISが搭載され、運輸安全委員会・阿部房雄事故調査官によると「少なくとも、我々が見た限りでは故障とか不具合はなかったと思う」
当直として2人が操舵(そうだ)室にいて衝突したのであれば逮捕は当然だろう。
シエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィア・フイ)」号の当直責任者だった「夏容疑者は容疑を認め、『「避けようと思ったが、気付くのが遅れて間に合わなかった』と説明しているという。」つまりレーダーで確認をしていなかったと言う事だろう。AISで確認していれば、船名、船速、方位などの情報もわかる。船名がわからないから呼びかける事が出来ないとは言えないはず。内航船の船員が英語を理解しなくとも、固有名詞である船名を呼びかければ相手の船も気付くはずである。
汽笛を鳴らす事も出来る。
衝突後に海上保安庁にも連絡していないし、救助も行っていない。悪質だな!
9月30日のみのもんたのあさズバを見ていたら船のトン数で比べていたが、間違いだぞ。誰か指摘してやれ。日本トン数で499トンでも国際トン数を計算する方法で計算すれば軽く1200トン以上になる。計算方法がことなるトン数で比較すること自体、間違い。模型のスケールのことを言っていたが、比較するなら船の長さの方が良いのでは??
テレビも新聞も一切触れていなかったが、この船はリビルトなのか、リビルトであればその時に船の長さを伸ばしているのかについて報道してほしい。船を引き延ばしていれば、舵の効きは悪くなる。規則次第であるが改造も要求される。もちろん、舵の効きが悪くともそれを認識して早めに回避措置を取れば事故は起こらない。海上保安庁又は事故調査官は直接関係ないがその点についても触れてほしい。船の引延しに関連する問題は、シエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィア・フイ)」号だけの問題ではなく、中国船主の船で引き延ばしているケースでは共通する問題だからだ。それにこのような点を指摘するのは今回の海難の時にしかないと思う。
水先人の目から見た外国人船員事情 末田 亮介 (広島 N60期・鹿島水先区水先人)
日本に来て活躍している小型外国船たち:内航船では考えられないような改造をして、シケの中でもやってくるなんでもありの小型外国船 (YouTube)
海難分析集 No.8 狭水道の海難~安心・安全な海上輸送をめざして~(運輸安全委員会)
中国人当直を逮捕 伊豆大島沖貨物船転覆 09/30/13 (静岡新聞)
伊豆大島沖で27日未明、貨物船2隻が衝突し5人が死亡、1人が行方不明になっている事故で、下田海上保安部は29日、業務上過失往来危険と業務上過失致死の疑いで、シエラレオネ船籍の貨物船(2962トン)の事故当時の当直だった男(35)=中国籍=を逮捕した。同日までの調べで、転覆した貨物船(498トン)の左舷に直径4メートル以上の穴が開いていたことも判明。船倉まで達した穴から海水が一気に流入し、約1300トンの鋼材を積んだ貨物船は短時間で転覆したとみられる。
容疑者の逮捕容疑は事故当時、操船指揮する立場にあったものの、衝突を避けるための注意義務を怠り、貨物船に衝突させ、乗組員5人を死亡させた疑い。同保安部によると、容疑者は、逮捕容疑を認めているという。
同保安部によると、転覆した貨物船の左舷の穴は操舵(そうだ)室や乗組員の個室のある船橋の、真下よりもやや船首寄りの場所に開いていた。一方、シエラレオネ船籍の貨物船には左舷と右舷の両方の船首部分に衝突の痕跡があったほか、左舷のいかりが船体にめり込んでいた。
これまでの調査で、航路分析が可能な「AIS」(船舶自動識別装置)の記録から、事故当時、伊豆大島沖をシエラレオネ船籍の貨物船が南下、転覆した貨物船が近くを北上していたことが分かっている。同保安部は直進してきたシエラレオネ船籍の貨物船を避けようとした貨物船が右に大きくかじを切った際に事故が起きたとの見方を強めている。
事故では、次席船長(40)=焼津市八楠=ら転覆した貨物船の乗組員5人が死亡。行方不明になっている一等機関士(61)=三重県熊野市=については、同保安部などによる捜索が続いている。転覆した貨物船は29日午後、燃料油流出の恐れがあることなどから下田港内にえい航され、台船に固定された。
貨物船転覆:外国船の当直責任者を逮捕 下田海保 09/29/13 (毎日新聞)
伊豆大島沖で貨物船「第18栄福丸」が転覆し、乗組員5人が死亡、1人が行方不明になっている事故で、下田海上保安部(静岡県下田市)は29日、栄福丸と衝突したシエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィア・フイ)」号の当直責任者だった夏紅波容疑者(35)=中国籍=を業務上過失致死と業務上過失往来危険の両容疑で逮捕した。
容疑は27日午前1時25分ごろ、伊豆大島の西約11キロの海上で、注意義務を怠ってJ号を栄福丸に衝突させ、船長の大川信悟さん(62)ら5人を死亡させたとしている。
下田海保によると、J号には13人の乗組員がおり、事故当時は夏容疑者ら2人が当直を務めていた。調べに対し、夏容疑者は操船ミスを認めているという。
事故現場周辺で、J号は南下、栄福丸は北上しており、真向かいに行き交っていた場合は海上衝突予防法で双方に右転の回避義務がある。
栄福丸を所有する海運会社「丸仲海運」(名古屋市港区)などによると、衝突時の同船は夜間の当直態勢で、2人が操舵(そうだ)室にいて他の4人は休憩していたとみられる。1等機関士、三鬼多満男(たまお)さん(61)=三重県熊野市=が行方不明になっている。【扇沢秀明、平塚雄太、井上知大】
物船衝突・転覆事故、中国人乗組員を逮捕 09/30/13 (読売新聞)
伊豆諸島・大島沖で貨物船同士が衝突し、転覆した「第十八栄福丸」(498トン)の日本人乗組員5人が死亡、1人が行方不明となった事故で、下田海上保安部(静岡県)は29日、栄福丸と衝突したシエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィアフイ)」(2962トン)の中国人乗組員、夏紅波容疑者(35)を業務上過失致死、業務上過失往来危険の疑いで逮捕した。
第3管区海上保安本部の発表では、夏容疑者は27日午前1時25分頃、大島の西11キロの海上で操船を指揮していたが、接近した栄福丸を回避するための注意義務を怠って衝突、転覆させ、大川信悟船長(62)(三重県尾鷲市)ら5人を死亡させた疑い。捜査関係者によると、夏容疑者は容疑を認め、「避けようと思ったが、気付くのが遅れて間に合わなかった」と説明しているという。
転覆貨物船 左舷後方に2m超の穴 09/30/13 (NHKニュース)
伊豆大島の沖合で、名古屋市の海運会社の貨物船が外国船籍の貨物船と衝突して転覆し、乗組員5人が死亡1人が行方不明になっている事故で、転覆した船の船尾寄りの左舷に衝突で出来たと見られる直径2メートル以上の穴が開いていることが、海上保安部への取材で分かりました。
海上保安部は双方の船が回避しようとしたものの、間に合わず衝突した可能性があるとみて調べています。
27日伊豆大島の西およそ11キロの海上で、名古屋市の海運会社が所有する貨物船「第十八栄福丸」およそ500トンがアフリカのシエラレオネ船籍のおよそ3000トンの貨物船と衝突して転覆し、「栄福丸」の乗組員6人のうち船長ら5人が死亡し、1人が行方不明になっています。
海上保安部のこれまでの調べで、双方の船が向かい合って接近し、「栄福丸」の左舷に外国船の船首の左側が激しく衝突した可能性の高いことがわかっています。
その後の調べで、「栄福丸」の船尾寄りの左舷に衝突で出来たと見られる直径2メートル以上の穴が開いているのが見つかったということです。
海上の交通ルールでは、向かい合って接近する船どうしが衝突するおそれがある場合、原則、互いに右へ回避するよう規定されています。
海上保安部によりますと、外国船の乗組員は「衝突を回避しようとしたが間に合わなかった」と説明しているということで、海上保安部は、双方の船がかじを右にきるなど回避しようとしたものの、間に合わず衝突した可能性があるとみ見てさらに詳しく調べています。
貨物船転覆、5人の死亡確認 三重の1人なお不明 09/28/13 (中日新聞)
東京・伊豆大島沖で27日午前1時25分ごろ、名古屋市港区の丸仲海運(杉下吉利社長)が所有する貨物船「第18栄福丸」(498トン)と、西アフリカのシエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィア・フイ)」(2、962トン)が衝突した事故で、海上保安庁の特殊救難隊は同日夕、転覆した第18栄福丸の船内を捜索した。行方不明になっていた日本人乗組員6人のうち5人を発見、救助したが、船長を含む全員の死亡を確認した。救難隊は行方不明になっている残り1人の捜索を続けている。
第三管区海上保安本部(横浜)によると、死亡した5人は、船長の大川信悟さん(62)、機関長の本山規(もとむ)さん(57)、次席機関長の西岡康典さん(57)=いずれも三重県尾鷲市、一等航海士の山本慶正(けいしょう)さん(29)=同県南伊勢町=と、次席船長の高井智昭さん(40)=静岡県焼津市。行方不明になっているのは、一等機関士の三鬼多満男(みきたまお)さん(61)=三重県熊野市。
大川さんら5人のうち1人は甲板上にある3階建ての建物の最上部にある操舵(そうだ)室で、4人は2階部分の個室で見つかった。運輸安全委員会は27日、船舶事故調査官3人を下田海上保安部(静岡県下田市)などに派遣して事故原因の調査を開始。夜には乗組員の家族が三重県から到着し、遺体の身元を確認した。
救難隊は同日午前、船底を上に向けて海面に浮かぶ第18栄福丸の船体をたたき、乗組員6人の安否を調べたが、船内からは反応がなかった。強風で波が高く捜索作業は難航。事故から約14時間半後の午後4時すぎ、天候が安定したため潜水して船内を捜索し、約15分の間に5人を相次いで発見した。
ジィア・フイは自力で航行でき、午後3時すぎに静岡県の下田港沖に到着。乗っていた中国人12人とミャンマー人1人にけがはなく、下田海保の職員が船長や乗組員から事故当時の状況を聴いた。同船を管理する香港の海運会社「駿豪海運有限会社」の担当者は、本紙の電話取材に「船と一度連絡が取れたが、衝突時の詳しい状況は分からない。日本の海上保安本部の指示に従いたい」と話した。
ジィア・フイの船首にはこすれたような跡があり、左舷の錨(いかり)がちぎれていた。第三管区海上保安本部が衝突との関連を調べている。現場海域には事故時、台風20号の余波による海上暴風警報が出ており、波の高さは2・5メートルだったという。
丸仲海運によると、第18栄福丸は26日正午ごろ愛知県東海市の名古屋港を出港し、千葉港に向かっていた。一方、ジィア・フイは川崎港から韓国・釜山港に向かっていた。
中国人船長を聴取 貨物船転覆 1人なお不明 (1/2)
(2/2) 09/25/13 (毎日新聞)
伊豆大島西方沖で貨物船同士が衝突、転覆し、第18栄福丸の乗組員5人が死亡した事故で、国土交通省運輸安全委員会の船舶事故調査官は28日、衝突した西アフリカ・シエラレオネ船籍の貨物船ジィア・フイの中国人船長(41)ら乗組員から事情聴取した。
行方不明の1等機関士、三鬼(みき)多満男さん(61)は、海上保安庁の特殊救難隊が船内を捜索しても発見できなかった。第3管区海上保安本部(横浜)は範囲を広げて現場海域に巡視艇や航空機を出し、捜索を続けている。
中国人船長らへの聴取を担当した運輸安全委の阿部房雄・次席船舶事故調査官は「ジィア・フイの船首左側と、栄福丸が衝突したと推測される。計器に故障はなく、判断ミスによる事故の可能性がある」と述べた。
聴取は静岡県下田市の下田港沖のジィア・フイ内で実施。船体も調査し、船首左右のへこみや左側アンカーの損傷などが、衝突によってできたものと確認した。栄福丸の損傷状況は調べられなかったという。
3管も同日、船長ら乗組員13人全員から事情を聴いた。今後、下田海上保安部に呼び、さらに詳しく聴取する方針。
◇
■判断ミスで左舷衝突か
事故現場となった伊豆半島と伊豆大島に挟まれた全長約27キロの海峡は、1日に約500隻の貨物船やタンカーが行き交い、「海の交差点」ともいわれる。
航路などが確認できるAIS(船舶自動識別装置)の記録によれば、同所を北進中の第18栄福丸と南進中のジィア・フイはほぼ正面から衝突する進路を取ったと推測されている。
国土交通省運輸安全委員会の阿部房雄・次席船舶事故調査官は、ジィア・フイの船首の左舷に直径約2メートルの大きな陥没跡があると指摘。一般海域での航行ルール「海上衝突予防法」では、互いの船が正面に向き合う「行き会い」の場合、それぞれ進路を右に転じて衝突を回避することが定められている。
今回は計器などの故障は確認されなかったため、一方が判断ミスで右にかじを切るのが遅れ、船首の左舷同士が衝突した可能性があるとみられる。
“操作ミス”視野に原因調査 貨物船衝突事故 09/29/13 (読売新聞)
伊豆大島沖で貨物船同士が衝突し、第18栄福丸が転覆して乗組員5人が死亡した事故で、外国船の設備に不具合はなく、国土交通省は、操作ミスを視野に事故原因の調査を進めています。
運輸安全委員会・阿部房雄事故調査官:「少なくとも、我々が見た限りでは故障とか不具合はなかったと思う」
運輸安全委員会の事故調査官は、28日で衝突した外国船籍のジィアフイの船長ら乗組員の事情聴取や船体調査を終えました。その結果、ジィアフイの設備に目立った不具合はないものの、船体前方の左側の損傷が激しいことが分かりました。運輸安全委員会は、ジィアフイの左側と栄福丸が衝突したとみて調べています。運輸安全委員会は今後、栄福丸の船体も調べ、どちらかの操作ミスも視野に事故の原因を調べることにしています。
事実に関わらず、しっかり調査できない方が負け。M/V"JIA HUI" IMO:8660911の国際トン数は、2962トンなのでS-VDR(航海データー記録装置)は要求されない。
カーフェリー「おーしゃんのーす号」は1996年建造だし、外航船ではないのでS-VDR(航海データー記録装置)は搭載されていないだろう。
BNWAS(Bridge Navigational Watch Alarm System)「船橋航海当直警報装置」は既存船でも国際トン数が500トン以上の船にも2013年7月以降に適用されているので搭載されている可能性はある。ただ7月1日以降の最初の安全設備証書の検査までに搭載となっているので微妙である。もし搭載されていれば担当のWatchが眠っていることはないと思う。
海上保安庁のAISシステムがバックアップ機能を持ち、記録しているか次第だろう。記録が規則で要求されているわけではないので期待できない。
船員達も自分達に過失があれば、正直に事実を言うとは思えない。
レーダーが故障していても、レーダーの型式承認がなくても、レーダーが見えにくくても検査を通す三流
検査会社だから恐ろしいと言えば恐ろしい。VIVA VESSEL GROUP - ZHEJIANG, CHINAで建造されてるから信頼性はない。
IMO番号が8660911なのに2005年建造となっている。リビルトでなければ胡散臭い船だ。普通はIMO番号が86で始まっていれば建造は1986年から1988年。
この船の主機や補機のネームフレートを見ると1990年前に製造されている可能性は高い。もしリビルトされていれば、搭載されている航海機器やその他の装置が国際条約の要求も満足していない可能性もある。IOPPのSuplementを見るといつリビルトされているか確認できるし、国際トン数証書の裏側を見るといつトン数が計測されたのかがわかる。このような資料でごまかしがあれば手がかりになる。違法な検査が行われていても今回の海難とは直接的な関係はないのでたぶん誰もこの事について確認などしないであろう。このような点を指摘する事からサブスタンダード船は減らせると思う。しかしJR北海道の問題と同じ。国土交通省が指摘しないと問題が存在しても何も変わらない。
過失の割合は今後の調査次第だが、PSC(外国船舶監督官)達はシエラレオネ籍船を含むサブスタンダード船に対してもっと厳しい検査を行うべきだ。
前にも書いたが、三流の船員、船主そして保険会社から被害を受けたら十分な補償は期待できない。サブスタンダード船を減らさなければならない。これはいつも言っている事である。
貨物船転覆:発見5人の死亡確認 1人が不明 09/27/13 (毎日新聞)
伊豆大島沖で貨物船「第18栄福丸」がシエラレオネ船籍の貨物船と衝突して転覆した事故で、第3管区海上保安本部(横浜市)は27日夕、行方不明となっていた栄福丸の乗組員6人のうち5人を船内から発見した。28日未明までに、いずれも死亡が確認された。3管本部は、衝突の原因を調べている。
死亡したのは、船長の大川信悟さん(62)=三重県尾鷲市▽次席船長の高井智昭さん(40)=静岡県焼津市▽1等航海士の山本慶正(けいしょう)さん(29)=三重県南伊勢町▽機関長の本山規(もとむ)さん(57)=尾鷲市▽次席機関長の西岡康典(やすのり)さん(57)=同=の5人。1等機関士の三鬼多満男(たまお)さん(61)=三重県熊野市=が行方不明になっている。
事故は27日午前1時25分ごろ発生し、海運会社「丸仲海運」(名古屋市港区)が所有する栄福丸(498トン)と貨物船「JIA HUI」号(2962トン)が衝突した。3管本部の特殊救難隊員らが27日午後4時ごろ、潜水して栄福丸の船内を捜索し、居室内などから心肺停止状態の5人を見つけた。
一方、JIA HUIは自力で静岡県の下田港近くに移動。船首左側のいかりが脱落し、衝突によるとみられるへこみがあった。今後、下田海上保安部(同県下田市)が中国人船長(41)ら乗組員に事情を聴く。
現地に入った運輸安全委員会の阿部房雄・次席船舶事故調査官らによると、両船の船舶自動識別装置(AIS)情報を分析した結果、JIA HUIが南下、栄福丸が北上する中で衝突したとみられるという。
事故当時の周辺海域の視界は良好。事故を通報したフェリー「おーしゃんのーす」号(徳島−東京)の松本佳岳船長(53)は「波の高さも航行に支障を来すほどではなく、10キロ以上先が見えた。普通なら危険な状況に陥ることはないのに」と語った。【河津啓介、飯田憲、西嶋正信】
貨物船転覆 不明1人捜索続く 衝突の船長らに状況聴く 09/27/13 (NHK)
伊豆大島沖で、名古屋市港区の「丸仲(まるなか)海運」が所有する貨物船「第18栄福丸」とシエラレオネ船籍の貨物船が衝突し、転覆した栄福丸の日本人乗組員五人が死亡した事故で、第三管区海上保安本部(三管)は二十八日、行方不明となっている一人の捜索を続けるとともに、シエラレオネ船籍の貨物船の中国人船長(41)ら乗組員に対し、事故状況の事情聴取を始めた。
行方が分からなくなっているのは、一等機関士三鬼多満男(みきたまお)さん(61)=三重県熊野市。現場海域の波が高いため、三管は栄福丸を船体が安定する静岡県下田市の下田港沖までえい航した。
特殊救難隊員らが潜水し、三鬼さんがいた可能性がある機関室を中心に捜索している。
一方、同日朝から、下田港沖に停泊中のシエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィア・フイ)」に下田海上保安部の職員が乗船。中国人十二人、ミャンマー人一人の乗組員らに、操船者など事故当時の状況を聴いている。
国土交通省運輸安全委員会の船舶事故調査官三人と通訳一人も民間の漁船に乗り込み、調査に向かった。阿部房雄次席調査官は「船体の衝突した場所などを見たい。乗組員にも当時の状況を聞ければ」と話した。
◆遺族ら悲しみの一夜
伊豆大島沖の貨物船衝突事故で、死亡した「第18栄福丸」乗組員五人の遺族らは、遺体が運び込まれた静岡県下田市内で悲しみの一夜を明かした。身元確認が二十七日深夜にずれ込んだため、一部の親族らは二十八日午前から同市内で対面し、別れの言葉をかけた。
二十七日夕刻から次々に下田市内に到着した遺族らは、市内のホテルに宿泊。二十八日朝から、疲れきった表情で、遺体が安置された葬祭場などに向かった。下田市内の葬祭場には一時的に船長の大川信悟さんら二人の遺体が運び込まれ、午前九時ごろから遺族が訪れた。「寒かったやろう」「みんなで沖縄に行くって言ったやん」。女性が泣き叫ぶ声が建物の外まで響いた。
乗組員六人のうち、一等機関士の三鬼多満男さんの行方は分かっていない。現地対策本部が置かれた下田海上保安部には二十八日朝から、熊野市の職員二人と、第18栄福丸を所有する「丸仲海運」の関係者らが、捜索状況を把握するために出入りした。
6人の船員が死亡とは厳しい結果だ。事故調査次第だか、船長や船を中国に帰してしまったら、保証は保険会社が出す以上は期待できない。
シエラレオネ籍船の「JIA HUI」を検査した会社は、三流の検査会社。この検査会社が検査した船のほとんどがサブスタンダード船。船員、船主そして保険会社も三流と推測して間違いない。
青森の深浦で座礁し放置されているカンボジア船籍「AN FENG8」のように泣き寝入りしかない。
被害者の家族はその事をよく海上保安庁に訴えるべきだろう。まあ訴えても何も変わらないかもしれないが!運悪く保険に掛かっていない車にはねられたと思うしかないのかもしれない。
From(Maritime Connector.com)
Ship Name:
JIA HUI
Type of Ship:
GENERAL CARGO
Flag:
SIERRA LEONE
IMO:
8660911
Gross Tonnage (ITC):
2962 tons
DWT:
5195 tons
Year of Built:
2005
Builder:
VIVA VESSEL GROUP - ZHEJIANG, CHINA
Class Society:
SING LLOYD
Owner:
ZHONG HE SHIPPING - NINGHAI XIAN, CHINA
Manager:
JUN HAO MARINE SHIPPING - HONG KONG, CHINA
Former name:
JIN LI DA 1 until 2013 Mar
転覆事故 乗組員5人が心肺停止 09/27/13 (NHK)
27日未明、伊豆大島の沖合で名古屋市の海運会社が所有する貨物船が外国船籍の貨物船と衝突して転覆した事故で、海上保安本部の特殊救難隊が転覆した貨物船の船内を捜索したところ、乗組員6人のうちこれまでに5人が見つかり、全員、心肺停止の状態だということです。
27日午前1時半ごろ、伊豆大島の西およそ11キロの海上で名古屋市の海運会社が所有する貨物船「第十八栄福丸(およそ500トン)」とシエラレオネ船籍の貨物船「JIAHUI(およそ3000トン)」が衝突し、「第十八栄福丸」が転覆しました。
第三管区海上保安本部などによりますと「第十八栄福丸」の乗組員は6人で、特殊救難隊が転覆した貨物船の船内を捜索したところ、これまでに乗組員5人が見つかり、全員、心肺停止の状態だということです。
このうち1人はヘリコプターで静岡県内の病院に搬送していて、残る4人は巡視艇で静岡に搬送するということです。
この貨物船に乗っていたのは船長で三重県尾鷲市の大川信悟さん(62)、次席船長で静岡県焼津市の高井智昭さん(40)、いずれも三重県尾鷲市の、一等航海士、山本慶正さん(29)と機関長の本山規さん(57)、次席機関長の西岡康典さん(57)、それに一等機関士で三重県熊野市の三鬼多満男さん(61)の6人です。
海上保安本部は、残る1人について引き続き捜索しています。
海上保安本部によりますと「第十八栄福丸」は鋼材を積んで名古屋から千葉へ、またシエラレオネ船籍の貨物船は鉄くずを積んで川崎から韓国のプサンへ向かう途中だったということです。
シエラレオネ船籍の貨物船は、船首部分がへこんだり、左側のいかりが外れて落ちたりした状態で中国人などの乗組員合わせて13人にけがはありませんでした。
この貨物船は自力で航行し、すでに静岡県の下田港の近くに停泊していて海上保安本部は船長の中国人の41歳の男性などから話を聞き、詳しい状況を調べることにしています。
貨物船転覆 乗組員の姿は確認できず 09/27/13 (NHK)
27日未明、伊豆大島の沖合で、名古屋市の海運会社が所有する貨物船が外国船籍の貨物船と衝突して転覆し、乗組員6人の行方が分からなくなっています。
第三管区海上保安本部が現場の海域などを捜索するとともに詳しい状況を調べています。
27日午前1時半ごろ、伊豆大島の西およそ11キロの海上で、名古屋市の海運会社が所有する貨物船「第十八栄福丸(およそ500トン)」、とシエラレオネ船籍の貨物船「JIAHUI(およそ3000トン)」が衝突し、「第十八栄福丸」が転覆しました。
第三管区海上保安本部などによりますと、「第十八栄福丸」の乗組員は6人で、全員の行方が分かっていないということです。
行方が分からないのは、船長で三重県尾鷲市の大川信悟さん(62)、次席船長で静岡県焼津市の高井智昭さん(40)、いずれも三重県尾鷲市の、一等航海士、山本慶正さん(29)と、機関長の本山規さん(57)、次席機関長の西岡康典さん(57)、それに一等機関士で三重県熊野市の三鬼多満男さん(61)の6人です。
海上保安本部は、特殊救難隊員を「第十八栄福丸」に向かわせ、船体を外からたたいて船内の状況を調べていますが、これまでのところ、中から反応はないということです。
また、この船のものとみられる救命ボートが、100メートルほど離れた海上で転覆しているのが見つかりましたが、周囲に乗組員の姿は確認できていないということです。
海上保安本部によりますと、「第十八栄福丸」は名古屋から千葉へ、一方のシエラレオネ船籍の貨物船は川崎から韓国のプサンへ向かう途中だったということです。
シエラレオネ船籍の貨物船には中国人など合わせて13人の乗組員が乗っていて、自力で航行できるものの、船首部分がへこんだり、左側のいかりが外れて落ちたりしていて、現在も現場付近の海域にとどまっているということです。海上保安本部は、「第十八栄福丸」の漂流を防ぐため、神奈川県横須賀市から民間のサルベージ船を現場の海域に向かわせるなどして捜索を続けるとともに、シエラレオネ船籍の貨物船の乗組員から話を聞くなどして詳しい状況を調べています。
「ジィア・フイ号と第18栄福丸の衝突をカーフェリー「おーしゃんのーす号」が目撃していた。松本佳岳船長によると、伊豆大島沖から東京湾に向け航行中だった27日午前1時15分ごろ、2人の乗組員が目視とレーダーで、800メートルほど離れた左前方に第18栄福丸、その前方に反対方向から来るジィア・フイ号を確認した。」
日本人の目撃者がいて良かった。これで中国船員達が一方的に嘘を言っても信用されないだろう。
貨物船転覆、全乗組員が東海出身 09/27/13 (朝日新聞)
東京・伊豆大島沖で、27日未明に起きた貨物船同士の衝突事故。転覆した船の乗組員6人の行方は分かっていない。暗い海で何があったのか。捜索が続くなか、家族や知人らが無事を祈った。
ジィア・フイ号と第18栄福丸の衝突をカーフェリー「おーしゃんのーす号」が目撃していた。松本佳岳船長によると、伊豆大島沖から東京湾に向け航行中だった27日午前1時15分ごろ、2人の乗組員が目視とレーダーで、800メートルほど離れた左前方に第18栄福丸、その前方に反対方向から来るジィア・フイ号を確認した。
通常ならすれ違うはずの2隻が重なったようになり動かなくなったため、第3管区海上保安本部(横浜市)に通報したという。松本船長は「周囲は暗く、海上に人がいるかどうかはわからなかった。事故当時、視界は良好だったが、波は高かった」と話した。
第3管区海上保安本部(横浜市)は、救命ボートがロープでつながった状態で第18栄福丸を発見。その後ロープが切れ、海に漂っていたボートを回収したが、中に人はいなかった。
第18栄福丸を所有する丸仲海運(名古屋市港区)では27日朝から、社員らが情報収集にあたった。同社によると、乗組員の家族は下田海上保安部のある静岡県下田市へ向かうという。杉下吉利社長は、報道陣に「現場にサルベージ船が到着しておらず、情報が入ってこない。船員の安否が分からないので心配だ」と話し、下田市へと向かった。
行方不明の乗組員6人は三重県尾鷲市、熊野市、南伊勢町の5人、静岡県焼津市の1人で、62~29歳。
西岡康典さん(57)=尾鷲市=の近所に住む女性によると、西岡さんの妻は泣きながら「どうしよう」と繰り返していたという。
西岡さんは若いころは遠洋漁業船に乗り、第18栄福丸には10年ほど前から乗務。一度海に出ると40日ほど帰らず、戻ると自宅で2週間近く過ごす生活だった。離れて暮らす2人の息子と娘1人がいるという。女性は「いても立ってもおられやん。祈るしかない」と心配そうに話した。
尾鷲市の機関長、本山規(もとむ)さん(57)の自宅前では、親族の男性が「朝早く会社から一報があったが、その後は何も連絡がない。海保に問い合わせても状況が分からない。今すぐにでも現地に行きたい」といらだった様子をみせた。
同市の船長、大川信悟さん(62)の妻は「事故についてテレビのニュースで知ったばかり」と言葉少な。また、南伊勢町の山本慶正さん(29)の近所の男性は「事故の情報がなく、連絡を待っている。安否が心配だ」と気遣った。
静岡県焼津市の高井智昭さん(40)の実家がある三重県南伊勢町では、父親の守哉さん(71)が「午前4時ごろ海保から連絡があったきり。何もわからんで、何と言ったらいいのか……」と言葉を詰まらせた。
丸仲海運によると、第18栄福丸は25日に名古屋港を出港。台風20号が接近していたため、近くの愛知県・知多港で待機し、26日昼に千葉県・市川港へと出港した。市川港へは27日午前8時に到着予定だったが、同日午前4時55分ごろ、海上保安庁から「衝突事故があった」と連絡があったという。東京―大島間のフェリーを運航する東海汽船によると、現場付近は、東京湾と太平洋を行き来する多くのフェリーや貨物船が通る海域。普段の波は穏やかだという。
帝国データバンク名古屋支店によると、丸仲海運は1948年設立。2010年2月時点で、従業員は10人で、3隻の船を所有していた。主に鋼材を運搬している。
貨物船転覆 6人不明 伊豆大島沖 09/27/13 (東京新聞)
二十七日午前一時二十五分ごろ、伊豆大島の西約十一キロの海上で、名古屋市港区の「丸仲海運」が所有する貨物船「第18栄福丸」(四九八トン、大川信悟船長)が、シエラレオネ船籍の貨物船「JIA HUI(ジィア・フイ)」(二、九六二トン)と衝突。栄福丸は転覆し、乗っていた日本人六人の行方が分かっていない。
第三管区海上保安本部と下田海上保安部によると、栄福丸は船底を上に向けて浮かび、周辺に燃料が流出。ジィア・フイの船首左側に擦れた跡があった。乗っていた中国人十二人とミャンマー人一人にけがはない。
三管は巡視船と巡視艇計五隻、ヘリ二機を出動、特殊救難隊員らが船体をたたく打音検査をしたが、反応がないという。船体から約百メートルの海上で転覆したテント状の救命ボートを回収したが、中に人はいなかった。神奈川・横須賀港から民間のサルベージ船を出し、船内に人が残っていないか確認する。
栄福丸は名古屋港を二十六日正午ごろ出発し、千葉県市川市の市川港に鋼材約千トンを運んでいた。ジィア・フイは川崎港を出発し、スチールくず約三千トンを韓国・釜山港に運んでいた。
近くを航行中のフェリーの乗組員が「船が衝突したようだ」と無線で三管本部に通報した。事故当時、現場海域は晴れていたが、台風20号の余波による海上暴風警報が出ており、波の高さは二・五メートルだったという。
貨物船が転覆、6人不明 伊豆大島沖で外国船と衝突 09/27/13 (産経新聞)
27日午前1時25分ごろ、伊豆大島の西約11キロの海上で、名古屋市の会社が所有する貨物船「第18栄福丸」(498トン)が、シエラレオネ船籍の貨物船「ジィア・フイ」(2962トン)と衝突、転覆した。乗組員6人が安否不明で、下田海上保安部などが巡視船や航空機を派遣し、捜索している。
ジィア・フイには中国人とミャンマー人計13人が乗り組んでいたが、けが人などはないもよう。
第3管区海上保安本部(横浜)などによると、栄福丸が転覆した状態で現場海域を漂流し、周辺に筋状の油が浮いているのを確認した。付近を航行中の船舶から通報があった。
栄福丸は名古屋市港区の海運会社が所有。名古屋港から千葉県の市川港に向かっていた。ジィア・フイは神奈川県の川崎港から韓国・釜山港に向けて航行中だった。
波間に浮かぶ赤い船底 6人不明の第18栄福丸 会社は重い雰囲気 09/27/13 (産経新聞)
27日未明、伊豆大島沖で貨物船同士が衝突し乗組員6人が不明になった事故。快晴の下、深い青色が広がる海上の波間に転覆した第18栄福丸の赤い船底が浮き上がる。伊豆大島の西約11キロの現場周辺では第3管区海上保安本部の巡視船艇が3隻、捜索に当たっていた。上空にも海保のヘリコプターや航空機が旋回。報道関係のヘリも飛来、プロペラ音が響き渡った。
栄福丸の数倍大きなシエラレオネ船籍の貨物船に目立った傷は見当たらず、船上に人の気配は感じられない。事故が起きた27日午前1時25分ごろの天候も晴れ。視界は良好だったとみられるが、波高は2・5メートルと高く、風速13メートルの強い風が吹いていたという。
栄福丸を所有する名古屋市港区の丸仲海運では新しい安否情報がない中、社員らが重苦しい雰囲気で捜索の行方を見守った。
「人命のことは分からない」。早朝から詰めかけた約30人の記者らに対応した杉下吉利社長は努めて冷静に安否に関する連絡がないことを明らかにした。
PSC(外国船舶監督官)達はシエラレオネ籍船
にあまり出港停止命令を出していないが、個人的にはシエラレオネ籍船に多くのサブスタンダード船が登録されていると思う。
下記の情報からだと過失の割合が判断できないが、シエラレオネ籍船の過失の割合が高くても不思議ではないと思う。
このシエラレオネ籍船は断定できないが9月17日に広島県尾道で出港停止命令を受けたM/V"JIA HUI" (IMO:8660911, Call Sign: 9LY2608)ではないのか??今後のニュースで船名は明らかになると思う。
貨物船転覆 外国船と衝突か 09/27/13 (NHK)
27日午前1時半ごろ、伊豆大島の西およそ11キロの海上で、日本の貨物船と外国船籍の貨物船が衝突したという連絡が海上保安部に入り、その後、現場の海域で日本の貨物船とみられる船が転覆しているのが見つかりました。
貨物船には6人が乗っていたとみられ、海上保安部で行方を捜索するとともに詳しい状況を調べています。
27日午前1時半ごろ、伊豆大島の西およそ11キロの海上で、日本の貨物船「第十八栄福丸」(およそ500トン)とシエラレオネ船籍の貨物船(およそ3000トン)が衝突したという連絡が入りました。
「第十八栄福丸」は電話による呼び出しに応答がなく、下田海上保安部が巡視船など4隻と航空機1機を出して現場の海域を捜索したところ、現場周辺で「第十八栄福丸」とみられる貨物船が転覆しているのが見つかりました。
また、衝突したとみられるシエラレオネ船籍の貨物船は近くの海上にいるのが確認されたということです。
貨物船を所有する名古屋市の海運会社によりますと、船には当時、日本人の乗員6人が乗っていて、鋼材を積んで名古屋から千葉に向かっていたということです。
下田海上保安部は転覆したのは「第十八栄福丸」とみて乗っていた6人の行方を捜索するとともに当時の状況を調べています。
下田海上保安部によりますと当時、現場周辺の波の高さは、2.5メートルほどだったということです。
撤去開始の大迷惑客船、失敗なら「真っ二つ」…食料残骸などで海洋汚染も (1/3ページ)
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(3/3ページ)09/17/13(毎日新聞)
2012年1月にイタリア中部ジリオ島付近で座礁・転覆し、死者・行方不明者32人を出した大型豪華客船「コスタ・コンコルディア号」の撤去作業が16日、開始された。横倒し状態になった全長290メートル、重さ11万4000トンもの巨大船体を水平の状態に戻して現場から曳(えい)航(こう)し、解体する「世紀のサルベージ(引き揚げ)大作戦」だ。費用は建造費を超える6億ユーロ(約792億円)に上る。18カ月も野ざらしにされており、引き起こし時に船体が壊れ、有毒物質などが流出する懸念もあり、多くの欧米メディアが生中継を行うなど全世界がその成否を注視している。(SANKEI EXPRESS)
専門家500人集結
「費用からも前例のない作業になる。(失敗して)これ以上費用が膨らむことは考えたくないので、成功を祈るのみだ」
サルベージ計画にかかわる独最大手保険会社アリアンツの上級海洋リスクコンサルタント、ラウル・カンナ氏は、不安を隠せないでいた。
コンコルディア号の座礁事故は、船長が乗客より先に逃げ出したとして刑事事件になるなど大きな注目を集めた。
ロイター通信などによると、撤去は、米国とイタリアのサルベージ会社が請け負った。全世界から約500人の専門家がジリオ島に集結。周到な準備を進めてきた。重さは、ちょうど100年前に沈没したタイタニック号の倍に上り、高さは10階建てのビルに相当する。
16日の作業は、雷雨に見舞われたため、予定より2時間遅れの午前8時に始まった。横倒しになり、海面から出ている船体の側面には、沈没船を浮き上がらせるのに使う巨大な「ケーソン(浮き箱)」が取り付けられている。まず、そこに海水を注入し、その重みを利用しながら浮き箱ごとケーブルで引っ張り、船体を水平の状態に戻す。それと同時に反対側の側面にも浮き箱を設置。その後、海水を抜いた浮き箱が浮輪の役割を果たして船体を浮かせるという段取りだ。
真っ二つの危険
船体が浮けば、水中カメラを搭載したロボット潜水艦で船体の損傷具合を調べ、修復作業を行う。そして、引き船で近くの港のドックに運び、解体する計画だ。費用は06年の完成時の建造費(当時の日本円で約650億円)を大きく上回ると見積もられている。
失敗は許されない。風雨にさらされた船体はもろくなっているため、ゆっくりと慎重に引き起こさないと、「真っ二つになる危険性がある」(サルベージ会社)。真っ二つにならなくても、破損するだけで大変だ。燃料は抜き取られたが、船内には塗料用シンナーや殺虫剤などの有毒物質が数千リットル分回収できずに残っているという。さらに、冷蔵庫には数千キロ分のチーズや鶏肉、牛肉といった食料の残骸も放置されている。これらが流出すれば、地中海の環境が汚染される。
風光明(めい)媚(び)な島として毎年多くの観光客が訪れていたジリオ島だが、事故後は座礁船の見物客が通り過ぎていくだけで、大迷惑を被っている。
「これでわれわれが抱える大きな問題に終止符が打たれるだろう」。セルジオ・オルテッリ市長は、心の底から成功を願っている。
コスタ・コンコルディア号の座礁事故 イタリア中部トスカーナ州沖合のジリオ島付近の浅瀬で2012年1月13日夜、乗客乗員約4200人を乗せ、岩礁にぶつかり座礁。船体は大きく傾いて浸水し30人が死亡、2人が行方不明になった。港湾当局との交信記録から船長が乗客の救出活動中に先に船を離れた疑いが浮上。過失致死や船舶放棄の罪で起訴され、7月に初公判が開かれた。最高で禁錮20年の刑が言い渡される可能性がある。
日本に入港するサブスタンダード船の中には「承認されていない電子チャートプロッター(unapproved electronic chart plotter)」を使っていた船がいました。海難を起こしていないけど危険につながる可能性のある問題。PSC(外国船舶監督官)や海上保安職員達がこの点について認識しているのか不明。大きな海難が起きなければ明確にならないと思う。
イギリスの海事法では船長や船員だけでなく、船主も安全管理及び運航に対する責任があるそうです。今回の海難に対して、刑事事件として扱うのか議論されているそうです。
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